日本 16年ぶり8強あと一歩、五輪金フランスをフルセットまで追い詰めた

[ 2022年9月7日 05:20 ]

バレーボール 男子世界選手権 ( 2022年9月5日    スロベニア・リュブリャナ )

フランスに敗れ、肩を落とす石川(14)ら
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 決勝トーナメント1回戦が行われ、日本は昨夏の東京五輪金メダルのフランスに2―3で競り負けた。16年ぶりの8強入りはならなかった。日本は1―1の第3セットをジュースの末に落とし、第4セットは25―22で取って食い下がったが、第5セットは16―18で失った。西田有志(22=ジェイテクト)が両チーム最多の31得点、石川祐希(26=ミラノ)は22得点と奮闘したが及ばなかった。

 全5セットで、総得点差は5点。マッチポイントも握った。東京五輪、今年のネーションズリーグを制した“世界最強”のフランス相手に、日本は激闘を演じた。勝敗を分けたのは、わずかな差。石川は「チャンスを切り開いて、最後につかみとる力があるようでない」と受け止めた。

 ジュースに持ち込んだ第3セット。石川がブロックで相手スパイクの威力を弱め、好機が訪れたかに見えた。後衛にいた小野寺(JT広島)が「ボールが抜けてくるタイミングの感覚が違った。判断ミス」と拾えず、セットを落とす。第5セットではジュースで日本が決められず、フランスはこぼれ球をしぶとくねじ込んできた。

 スパイク、サーブによる得点は同じで、ブロック得点も日本が8、フランスが11と大差はなかった。際立ったのは勝負強さの違い。高橋(日体大)は「最後の1点を逃さない。取るべきセットで隙を見せない」と王者のすごみを表現した。東京五輪とネーションズリーグで8強入りし、着実に成長する一方で埋められない紙一重の差。24年パリ五輪の出場権獲得へ向けて、日本に課された宿題だ。

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2022年9月7日のニュース