“笑わない男”も“笑えない”ラグビー日本代表候補合宿、ボールに触れず地獄の柔術トレ

[ 2022年9月7日 05:30 ]

柔術トレーニングを行う姫野(上)と坂手(日本ラグビー協会提供)
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 “笑わない男”が“笑えない”地獄トレだ。ラグビー日本代表候補合宿が6日、大分県別府市内で行われた。今秋は3グループに分け、通算42キャップを誇るプロップ稲垣啓太(32=埼玉)ら一部主力選手は特別班として練習。ボールに一切触れず、柔術トレーニングで体を鍛え上げている。1年後に控えるW杯フランス大会へ、屈強な相手にも倒されない技術を叩き込む。

 笑わない男は、足の皮がむけていた。稲垣は初日に続いて特別班のメニューを消化。ボールは一切使用しない。その中でも“地獄”と化しているのが、柔術トレーニングだ。30分間、休憩なしでひたすら繰り返す。

 「激しい。(倒れて)下敷きになった状態から、いかに早く抜け出し立ち上がるか。いかに相手を効率良く倒すかをやっている」

 これまでも、トレーニングの一環で格闘技などを取り入れた。特に柔術は「ラグビーにつながると思っている」と稲垣。試合中のブレークダウン(ボール争奪戦)が「似たシチュエーション」。激しくぶつかり合う場面で「立ち上がるスピード、相手のバランスを崩すためのスペースを見極める」技術を体に染み込ませる。

 指導するのは、総合格闘家ヒクソン・グレイシーの弟ホイラー・グレイシーにブラジリアン柔術を伝授され、ニュージーランド人で初めて黒帯を取ったという柔術家のライアン・ヘンリー氏だ。W杯日本大会が開催された19年は沖縄合宿で日本代表に受け身の動作などを伝授。今秋も“臨時コーチ”として桜の戦士を鍛え上げる。

 柔術組にはフッカー坂手、No・8姫野も名を連ね「我々は代表のストラクチャー(骨組み)を理解している。その分、違ったところに時間を割ける」と稲垣。8日でW杯まで1年となるが、表情は変えない。「まだW杯は見えてない。やるべきことは毎年、毎年変わらない」。来秋は柔術トレを駆使した“倒されない男”となり、決戦の地に立つ。

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