高梨沙羅「できることを出し尽くす」今季初戦を前に意気込み

[ 2022年8月19日 19:37 ]

サマースキージャンプ2022山形蔵王大会の公式練習2本目を飛ぶ高梨沙羅
Photo By スポニチ

 ノルディックスキーのサマースキージャンプ2022山形蔵王大会は19日、山形市のアリオンテック蔵王シャンツェで公式練習が行われ、今季初戦となる女子の高梨沙羅(25=クラレ)が参加。90メートル前後のジャンプを2本そろえて20日の本戦に準備を整え、「今、自分ができることを出し尽くして、いいジャンプを飛びたい」と話した。

 3度目の五輪となった2月の北京五輪では新種目の混合団体でスーツ規定違反による失格処分を受けた高梨は、一時引退も検討したものの、先月末に「(北京)五輪の失敗、やってしまったことは五輪でないと消化できない」と現役続行を表明。この日も改めて、「いろいろ試しながらトレーニングをしている。上から下まで、もう一度見直さないといけない。また4年間で(ジャンプを)作り上げないといけない」と26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を視野に入れていることを明かした。

 去就に揺れた影響か、新シーズンに向けた始動は例年よりも遅れているようで、この日も「技術的な完成度はまだ3割くらいの気持ち」と慎重だった。そのため例年参戦していた今月初旬の札幌での大会を欠場し、15歳だった12年3月のW杯で日本人女子初優勝を果たした思い出深い蔵王で初戦を迎えることになった。母方の親類も暮らす山形での試合に、「本当にホームに帰ってきたみたいな感覚。山形の皆様は優しくて、いい環境をつくってくれる」と、感謝の思いも込めて大飛躍を見せるつもりだ。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月19日のニュース