五輪組織委元理事の逮捕に橋本聖子氏「責任者として非常に残念」30年札幌招致へ「尾を引かないように」

[ 2022年8月19日 16:30 ]

サマースキージャンプ2022山形蔵王大会であいさつする橋本聖子参院議員
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務めた橋本聖子参院議員が19日、山形市内で報道陣の取材に応じ、組織委元理事の高橋治之容疑者が受託収賄容疑で逮捕された件について、「コロナ禍で厳しい条件の下でも理解をもらい、(大会を)無事終えることができた後に、こういう状況になったことは非常に残念。多くの方の協力の下でやらせていただいた大会に傷が付くような形になるということは、責任者として非常に残念」などと述べた。橋本氏はサマースキージャンプ2022山形蔵王大会のオープニングセレモニーに出席。同容疑者の逮捕後、公の場でコメントするのは初めて。

 橋本氏は女性蔑視発言で辞任した森喜朗氏の後を継ぎ、21年2月に組織委会長に就任。組織委は6月末で解散し、清算法人に移行したもの「清算人を残してある。国民、世界から大会を見ていただいた皆さんに理解をいただけるような形で終えないといけないので、(捜査に)協力していかないといけないと思う」とも述べた。

 今回の逮捕劇は2030年の招致を目指す札幌冬季五輪・パラリンピックへの悪影響が懸念される。招致議員連盟の会長も務める橋本氏も、「(影響は)非常に大きい。そういう意味においても残念」と危機感を募らせる。開催地決定は来年5月のIOC総会となる見込みで、「どうやって(悪いイメージを)払しょくするのか。最後の招致合戦、佳境に入るところなので、尾を引かないようにしないといけない」と述べた。

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2022年8月19日のニュース