服部道子氏 渋野、リンクスの強風で力の出るスイング軌道再確認できたはず

[ 2022年8月9日 05:25 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン最終日 ( 2022年8月7日    英ガレーン ミュアフィールド・リンクス=6659ヤード、パー71 )

<全英女子オープン最終日>13番、バーディーパットを惜しくも外す渋野(撮影・西尾 大助)
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 【服部道子 メジャーの風】うーん、あと1打。惜しかったですね。渋野選手の力なら、あと1打なら何とかなっていたのでは、という思いが凄くあります。ただ、プレーオフは逃しましたが、今週はとても大きなものを再発見できたのではないでしょうか。それは“振り抜く”ということです。

 彼女は昨年からスイング改造に取り組んでいます。でも、これまでは意識がスイングの部分、部分に向いてしまい本来の思い切りの良さが薄れていました。しかし風の強いリンクスでは、それに負けないように振り抜く必要があり、細かいところを気にしている余裕はありません。振り切ることに意識を集中していたことで“ここに振っていけば良いんだ”という一番力の出るスイング軌道を再確認できたのではないでしょうか。

 スイングが正しい軌道に乗れば、トップからの切り返しで間ができたり、体重も乗りやすくなります。「風がない時の方が力んじゃう」と彼女も言っていたようにミュアフィールドの風が彼女に自信を与えてくれた感じでした。

 山下選手のゴルフは良かったですね。ショットの精度が高く、パットもうまい選手ですが、何より構えてからちゅうちょなく振っていく強さがあります。体幹や下半身も強く、風が吹いても全くバランスが崩れませんでした。日本に戻ってからの活躍が楽しみです。(プロゴルファー)

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2022年8月9日のニュース