渋野日向子 リーダーボード1位に帰ってきた!優勝19年の初日と同じ6アンダー好発進 全英女子開幕

[ 2022年8月5日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第1日 ( 2022年8月4日    英ガレーン・ミュアフィールド・リンクス=6659ヤード、パー71 )

14番、アプローチショットを放ち笑顔の渋野日向子(撮影・西尾 大助)
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 19年覇者の渋野日向子(23=サントリー)が1番から3連続を含む8バーディー、2ボギーの65で回り、3年前の初日と同じ6アンダーと好発進した。リンクスの強風にも負けず、ショットとパットがかみ合った。歴代チャンピオンとして挑む全英で会心のスマイルが戻った。前週のスコットランド・オープンで米ツアー初優勝した古江彩佳(22=富士通)は後半に崩れて4オーバーと出遅れ、海外メジャー初参戦の山下美夢有(21=加賀電子)は2アンダー発進した。

 強気のパットが帰ってきた。渋野は1番で約7メートルの下りスライスラインを沈め、2番では3メートルのタフなフックラインに乗せた。「難しいラインをあれだけ強気で打てたのは久しぶり。全体的な流れをつくってくれた」。3番では残り85ヤードの第2打を58度ウエッジで30センチにつけて3連続バーディー。ビッグスコアの始まりだった。

 先月のエビアン選手権から導入したマレット型の新パターもはまった。元々「風の吹く状況では安定感が増す」とリンクスを見据え、従来のピン型から替えたものだ。先週、予選落ちした際にはキャディーから「重心が下にいっている」と指摘を受け、技術面も修正。おかげで「ボールに体重が乗った」と言う。19年全英をほうふつさせる強気のパットが次々と決まった。

 屈指の名門コースを完全攻略した。前半の冷たい雨は腹、背中、肩甲骨にカイロを貼って対処。一方でリンクス特有の強風とは「友達になったでしょ」と笑った。昨年から「もっと強くなりたい」と試行錯誤し、逆に迷いが生じていたが「風が強過ぎていろいろ考える暇もなかった」という。シンプルに振り切ることと距離感に焦点を絞った。点在するバンカーも全て避ける圧巻の内容だった。

 終わってみれば優勝した19年初日と同じ6アンダー発進。ティーショットには「よー飛んでましたねぇ。風の中であれだけ振れたのは良かった」。暫定ながら1位にSHIBUNOの名が入ったリーダーボードには「懐かしい~」と明るいしぶこ節も好調のバロメーター。直近7戦で予選通過は1戦のみだったが、トンネルの出口ははっきりと見える。スマイリングシンデレラが「全英」に帰ってきた。

 ▽渋野の19年全英女子オープン 英国・ミルトンキーンズのウォバーンGC(6756ヤード、パー72)で開催された海外初挑戦の舞台。初日は7バーディー、1ボギーの66で2位発進。第2日は3つ伸ばし、首位と3打差の2位を維持した。7バーディー、2ボギーで回った第3日に単独首位に立つと、最終日は7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68とし、1打差逃げ切って初優勝。日本勢のメジャー勝利は77年の全米女子プロを制した樋口久子以来42年ぶりの快挙だった。

 ▽ミュアフィールド・リンクス 英北部ガレーンにあり、世界的にも屈指の伝統を誇る。深いポットバンカーが多く点在し、北海からの強風が吹く難コース。男子の全英オープンは、130年前の1892年を皮切りに16度開催され、直近の2013年大会はフィル・ミケルソン(米国)が優勝。かつて女性会員を認めず、女性へ門戸を開放する規則変更について、16年の会員投票では否決となり、大きな波紋を呼んだ。翌17年に実施された2度目の投票でようやく受け入れを決議した。

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