【二所ノ関親方 真眼】阿炎 懐の深さ生かし前に出る形極めればVも夢じゃない

[ 2022年7月14日 05:25 ]

大相撲名古屋場所4日目 ( 2022年7月13日    ドルフィンズアリーナ )

若隆景(右)を押し倒しで破る阿炎(撮影・亀井 直樹)
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 手もよく出て、足もしっかり出ている。今場所の阿炎は良さだけが目立っています。若隆景戦も評価に値する相撲でした。相手に下からあてがわれながらも、終始先手、先手の姿勢。ひと呼吸置くことなく、がむしゃらに出たのが勝因でした。その勝負勘の良さからも、体調の良さがうかがえます。

 突っ張って前に出る。阿炎の形はそれ一本ですが、極めていくことができれば優勝、大関も十分あると思っています。反省もしやすいので、ぶれることなく磨きをかけてほしいものです。

 最大の強みは懐の深さ。上背もあり、足も長くリーチもある。阿炎の間合いに入ってしまうと、なかなか入り込めず、術中にはまってしまいます。四つ相撲の力士には相当厄介ですし、私が対戦したとしても嫌ですね。簡単にはたいているように見えますが、手足の長さ、圧力があるからこそ、はたきも決まっています。混戦場所のキーマンとして注目しています。(元横綱・稀勢の里)

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2022年7月14日のニュース