花田秀虎、石井さくら、奥富夕夏が世界一 ワールドゲームズ相撲競技第1日

[ 2022年7月11日 07:38 ]

日体大相撲部3年の花田秀虎
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 ワールドゲームズの相撲競技第1日が9日、米アラバマ州バーミングハムで行われた。この日は軽量級、中量級、重量級の男女計6階級で争われ、日本勢は金メダル3個、銀メダル3個、銅メダル1個と各階級で強さを示した。

 男子重量級は19年世界選手権王者の五十嵐敦(33=盛岡市役所)、昨年のアマチュア横綱・中村泰輝(日体大4年)、一昨年のアマチュア横綱・花田秀虎(日体大3年)の日本勢3人が準決勝へ進出。準決勝で中村が五十嵐を寄り切りで破り、決勝は中村VS花田の日体大対決となった。中村が立ち合い左に動くと、残した花田が二本差して前に出て、右上手出し投げで回り込む相手を渡し込み気味に押し出し。18、19年の世界ジュニア選手権に続いて自身3度目の世界一に輝いた。

 男子中量級は、国際大会初出場の藤澤詩音(近大4年)が決勝に進出。1分を超える熱戦の末、上手出し投げで敗れて準優勝となった。準決勝で敗れた深野良太(24=山口県教員)は3位決定戦にも敗れて4位だった。

 日本勢同士の決勝となった女子軽量級は、山中未久(28=クレオテック)が前ミツを引きつけてもろ差しから寄り倒したように見えたが異議申し立てがつき、右足が一瞬早く土俵を割ったと判定。勇み足で勝利の奥富夕夏(24=リバーサルジム新宿MeWe)が世界大会4度目の挑戦で初の金メダルを獲得した。

 女子中量級では石井さくら(足立新田高2年)が17歳で初めて世界の頂点に立った。力強く前に出る相撲で勝ち進み、決勝は取り直しの末、下手投げで制した。石井は18年の世界選手権に当時13歳ながら初出場して銅メダル。19年の世界選手権軽重量級では銀メダルを獲得している。同階級に出場した前回大会銀メダリストの太田麻乃(36=永田接骨院鍼房)は準決勝で敗れ、敗者復活戦にも敗れてメダルを逃した。松本渚(22=Genky DrugStores)は準々決勝で敗れてから敗者復活戦を3回勝ち上がったが最後に敗れて4位となった。

 女子重量級は、優勝したウクライナの選手に初戦で敗れた久野愛莉(23=東洋警備保障)が敗者復活戦を4回勝ち上がって銅メダルを獲得した。今日和(24=アイシン)は準々決勝で敗れた。
 また、大分県宇佐市や愛媛県西予市などで1カ月以上の事前合宿を行ってから大会に臨んだウクライナ勢は、金メダル2個、銀メダル3個、銅メダル1個を獲得。ロシアによる軍事侵攻で練習拠点を失う中、祖国に届ける活躍となった。

 相撲競技第2日は、10日(日本時間11日午前5時30分開始)に全階級の選手が出場する無差別級が男女それぞれ行われる。

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2022年7月11日のニュース