アマ世界1位・中島はデカヘッドで海外メジャー初の予選突破目指す

[ 2022年6月14日 07:23 ]

米ツアーを主戦場にするキャディーのビル・ハーキーさん(左)とコミュニケーションを取りながら練習ラウンドする中島啓太
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 男子ゴルフの今季海外メジャー第3戦、全米オープンは16日(日本時間同日)から4日間、米国マサチューセッツ州ブルックラインのザ・カントリークラブ(7254ヤード、パー70)で行われる。世界アマチュアランキング1位・中島啓太(21=日体大4年)にとって今大会は涙の予選落ちとなった4月のマスターズに続く自身海外メジャー2戦目。13日は前日のアウト9ホールに続いてイン9ホールを視察し、米ツアーを拠点にするキャディーのビル・ハーキーさんと攻略ルートを練った。

 「ティーショットの狙いどころが狭くてブラインドホールも多いのでそこが一番難しいです。あとはラフ。結構、重くてグリーンが狙えないようなところも多くあるのでとにかくティーショットをフェアウエーに置くのが大事だと思います」

 比較的狭いコースが多い日本ではヘッドの大きさが300CCのドライバーを使用してきたが、距離の長いタフな海外メジャーに対応するため460CCのドライバーを2週前の日本ツアー選手権から導入している。昨年9月のパナソニック・オープンでは4日間、パー3を除く14ホール全てで第1打にドライバーを選択し、日本ツアー史上5人目のアマチュア優勝を果たした。日本屈指といえるショットの精度に今回の海外遠征でプラスされた「キャリーで15ヤードは伸びてると思います」という飛距離。中島自身、大きな前進を期待してこの大会に臨んでいる。

 「高い重要度の大会に位置づけてます。凄い悔しい思いをしたのでそのリベンジとしてしっかりいいゴルフをして4日間、プレーしたいと思います」

 中島の胸中にあるのは昨年8月の全米アマチュア選手権。世界1位で参戦しながら初日に80を叩くなど通算11オーバーと崩れ、決勝のマッチプレー進出には8打及ばなかった。4月のマスターズでは初日イーブンパー、19位の好スタートを切りながら2日目に79を叩いて通算7オーバー、64位で予選落ち。近い将来の米ツアー挑戦を前に米国本土で結果をとの思いは強い。

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