美夢有“地元”で4差逆転!通算3勝目 最終18番、攻め急がない姿勢に藍さん感心

[ 2022年6月13日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 宮里藍サントリー・レディース最終日 ( 2022年6月12日    兵庫県 六甲国際GC=6527ヤード、パー72 )

宮里藍大会アンバサダー(左)とともに優勝トロフィーを掲げる山下(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 4打差の4位で出た大阪府寝屋川市出身の山下美夢有(みゆう、20=加賀電子)が4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算12アンダーで逆転優勝した。国内メジャーのワールド・サロンパス・カップ以来の今季2勝目、通算3勝目を挙げた。藤田さいき(36=チェリーゴルフ)は最終18番で痛恨のボギーを叩き、73の通算11アンダーで2位に終わった。ルーキーの尾関彩美悠(あみゆ、18=フリー)は通算7アンダーの8位だった。

 最終日、ただ一人ボギーなしの鮮やかな逆転勝ちで地元関西のファンの声援に応えた。18番で首位で並んでいた藤田がパーパットを外し優勝を決めた山下は「地元で勝てたのが一番うれしい。関西の試合はテンションが上がります」と笑顔で振り返った。

 明暗を分けたのは18番。ピンが左の池に近い左サイドに切ってあり、第2打を安全に右方向に打って右ラフに外したが「外しても絶対に右」と想定内。そこから50センチに寄せパーをセーブした。よりバーディーを取りやすいピンの左を狙ってミスした藤田とは対照的な攻め方だった。

 コースセッティングを担当した宮里藍大会アンバサダーは「私が彼女くらいの年の頃はピンを狙う攻めのゴルフに徹することが多かった。でも彼女は無理をせずしっかりチャンスをつくっていく。難しくなればなるほどそれができる」と感心した。オフに同じマネジメント事務所の中嶋常幸と合宿を行いアプローチを徹底的に磨いた成果も18番で出た。

 新世紀世代では今季5勝の西郷に次ぐ通算3勝目。「私も負けないという気持ちです」と同期の活躍を発奮材料にしている。この優勝でAIG全英女子オープン(8月)の出場権も手にしたが「今の自分の技術で行って戦えるかどうか。来週までには決めたい」とメジャー初挑戦には慎重だった。

続きを表示

2022年6月13日のニュース