松山がクラブ規定違反で失格 3Wフェース部分に塗装 前半9ホールで

[ 2022年6月4日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー メモリアル・トーナメント第1日 ( 2022年6月2日    オハイオ州 ミュアフィールドビレッジGC=7533ヤード、パー72 )

クラブ規定違反で失格となった松山(AP)
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 14年大会優勝の松山英樹(30=LEXUS)が前半終了後、使用クラブの規定違反により失格となった。3Wのフェース部分に塗装が施され、打球に影響を与える異物が付着していると判断されたため、規則に抵触した。同大会は米ツアー初優勝を飾った思い出の大会だったが、思わぬ形で大会を去ることになった。

 前半9ホールを終えた松山に「失格」が正式通達された。問題となったのは3Wだ。フェース部分には、ボールとフェースの関係を把握しやすいように白のペイントが施されていた。この塗料の量が多かったため、飛距離やスピンなどに影響がある異物の付着と判断され、規定に抵触。前半で3オーバーと精彩を欠く内容だったが、さらに痛恨の事態となった。

 PGAのチーフレフェリー、リントール氏は「アライメント(方向性)のために油性ペンでマークすることは認められるが、その塗料の量が範囲を超えていた」と説明した。松山には10番の直前に状況を通達。その後、松山は足早に車に乗り込み、会場を後にした。

 事態はスタート直後から動いた。松山の3Wの写真がネット上に投稿され、写真を見た人物がPGAに連絡。関係者が確認に向かい、リントール氏は5番で3Wの写真を撮り、USGA(全米ゴルフ協会)と協議。クラブそのものの携帯は違反ではないが、松山は1番ティーショットでの使用を認めたため、失格が決定した。
 今大会は準メジャーと位置づけられ、14年には米ツアー初優勝した思い出の大会。2週後の全米オープンに向け弾みをつけるはずだったがあまりに苦い経験となってしまった。

 ▽ゴルフ規則4a(3) プレーヤーはクラブの性能、特性をラウンド中に次により故意に変えたクラブでストロークを行ってはならない。(1)調整可能な機能を使用することや物理的にクラブを変えること(2)ストロークを行うときの性能に影響を及ぼすためにクラブヘッドに異質物を付けること。

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2022年6月4日のニュース