柴原 混合複で全仏初V!平木以来日本勢25年ぶり快挙「信じられない。夢のよう」

[ 2022年6月3日 05:10 ]

全仏オープン混合ダブルスで優勝し、トロフィーを掲げる柴原瑛菜(右)、ウェスリー・コールホフ組(AP)
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 混合ダブルス決勝で第2シードの柴原瑛菜(24=橋本総業)ウェスリー・コールホフ(33=オランダ)組が、ウリケ・アイケリ(29=ノルウェー)ヨラン・フリーゲン(28=ベルギー)組に7―6、6―2でストレート勝ちした。柴原は4大大会初タイトル。全仏で同種目の日本勢の優勝は97年の平木理化、マヘシュ・ブパシ(インド)組以来25年ぶり、4大大会でも99年全米の杉山愛以来、23年ぶりの快挙となった。

 最後は柴原が強烈なサービスエースで四半世紀ぶりの快挙を達成した。第1セットをタイブレークの末に先取し、第2セットは第2ゲームから5ゲームを連取して圧倒。「最後のエースは狙っていた。感動と信じられない気持ち。夢のよう」と笑顔を見せた。

 混合では女子が狙われることが多いが、柴原は男子のサーブを返し、男子からエースを奪う力を持つ。日本人の両親の間に、米カリフォルニア州で生まれ育ち、幼少時代から家族5人で混合ダブルスに興じた。2人の兄の球を受けてきたことが、男子も苦にしない理由だ。

 20年全米男子ダブルス準優勝のコールホフから4月にインスタグラムで誘われ、今大会で初めてペアを結成。ウィンブルドン選手権(27日開幕)は男子ダブルスが5セットマッチのため、コンビを組めるかは微妙だ。柴原は「組んでくれるなら凄くうれしいが、全米オープン(8月29日開幕)もある」と2カ月前とは逆にラブコールを送った。

 ◇柴原 瑛菜(しばはら・えな)1998年(平10)2月12日生まれ、米カリフォルニア州出身の24歳。7歳でテニスを始め、8歳で全米協会の強化選手に選ばれる。16年全米オープン・ジュニアで女子ダブルス優勝。カリフォルニア大ロサンゼルス校に進学するが、休学して19年1月にプロ転向した。同年7月に日本国籍を選択。ツアー大会は青山修子(近藤乳業)とのペアで女子ダブルス通算8勝。身長1メートル75。右利き。家族は両親と兄2人。

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