小祝が今季初の首位スタート 昨年使用“相棒”パターに戻しパッティング復調

[ 2022年5月14日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ほけんの窓口レディース第1日 ( 2022年5月13日    福岡県 福岡CC和白C=6299ヤード、パー72 )

首位タイでホールアウトした小祝(撮影・中村 達也)
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 小祝さくら(24=ニトリ)が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、今季初の首位スタートを切った。昨年使用していたパターに戻すなど、ここまで悩んでいたパッティングが復調。昨季5勝の実力者が、昨年8月以来となる今季初勝利を目指す。トップには大会過去2勝の鈴木愛(28=セールスフォース)ら4選手が並んだ。

 雨が降り続く中、迎えた9番のバーディーパットだった。7メートルの上り。小祝はフックラインを「凄く良いタッチ、良いイメージ」で沈め切った。各日順位でトップに立つのは今季初めてだ。

 「今日は珍しくパットが入ってくれて。それが一番、このスコアを出せた理由かなって思います」

 道中、コースコンディション不良による40分の中断があるほどの降雨。グリーンスピードにも影響がある中、小祝はチャンスを沈め続けた。1番の2メートルを皮切りに、11番で3メートル、13番では6メートル。今季ここまでの1ラウンド当たりの平均パット数66位(30・0968)だった24歳が、復調のきっかけをつかんだ。

 23位だった前週も4日間平均パット数は31・75で、やはり予選通過者の中でワースト2位。「何で入らないのか分からない」ほど悩みは深くなっていく。そこで9日にパッティングコーチの橋本真和氏を訪ね、埼玉県へ足を運んだ。球から遠くなっていた構え、長く持ちすぎていたグリップを修正。さらに今大会から、昨年使用していた100万円超の地元・北海道で作られた高級パターに戻し、この日は29パット。ショットとかみ合い、66の好スコアになった。

 昨季5勝ながら、今季は未勝利。だが、決して焦りはない。「今年はスイングを変えたり、コーチも変えたりいろいろ変えた。すぐには結果は出ないだろうなって。あまり優勝とかって焦らずしっかり取り組んで、後についてきてくれたら」。もちろん、それが今週になれば、なお良しだ。

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2022年5月14日のニュース