アメフト立命大 2人の「エースQB候補」がガチンコ対決 宇野「僕が負けています」

[ 2022年5月8日 19:09 ]

学生アメリカンフットボール交流戦「第72回長浜ひょうたんボウル」   立命大16-3中大 ( 2022年5月8日    長浜市立神照運動公園 )

パスを投げる立命大QB宇野
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 2人のエース候補は、同時にゴングの音を耳にしていた。立命大にとって、2022年シーズン初戦。王座奪回のカギを握るQBの位置には、庭山大空、そして宇野瑛祐と2人の3年生が交互に入った。

 先制点を奪ったのは、庭山のオフェンスだった。第1Q、自陣47ヤードからのシリーズ。オーソドックスな地上戦で押し込み、RB山嵜大央(2年)のTDにつなげた。「きょうは風が強かったので、一人の力ではどうにもできない。周りを生かそうという気持ちでプレーしたら、オフェンスが進んだ」

 庭山が視野の広さを発揮したのとは対照的に、宇野は第2Qに敵陣25ヤードまで攻め込んだ場面のインターセプトなど、やや精彩を欠いた。「久しぶりの試合で、プレーのテンポが悪かった。(きょうは)僕が負けています」。昨年の甲子園ボウル出場を懸けた関学大との大一番以来、5カ月ぶりの実戦。将来性豊かなパッサーには、反省を次に生かす素直さがある。

 宿敵・関学大の後塵を拝し、6年間遠ざかる甲子園ボウル。昨年までのエースQB野沢研も届かなかった舞台に、タイプの違う2人の司令塔が挑む。「コーチからは、僕たちの競争力が今年のチームのレベルを決めると、言われている。宇野に対しリスペクトの気持ちはあるし、刺激し合って高めていきたい」。庭山は決意を口にした。ライバルを作れ、そして勝て――。内部闘争が悲願達成の第一歩となる。

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