陸上男子100メートル多田修平 「東京五輪は悔しい思い」パリに向けて9秒台「100&%狙う気持ち」

[ 2022年4月28日 16:49 ]

エディオンスタジアム広島で調整する多田修平
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 あす29日に開催される陸上の織田記念(Eスタ)を前に、28日に記者会見が行われた。

 男子100メートルに出場する東京五輪代表の多田修平(25=住友電工)が出席。今大会の抱負などを語った。

 「優勝と、タイムにもこだわってやりたい。雨で寒い予報だけど、雨でも10秒1台とかを出せれば満足できるかなと思う」

 多田は24日に行われた出雲陸上に出場。100メートルで10秒27をマークして2位だった。今年7月に控える世界選手権(オレゴン)の参加標準記録(10秒05)を切れるかどうかが注目の一つとなるが、明日の広島は降水確率90%程度の雨予報で強風も予想されている。

 ただ、その中でも「日本選手権や世界選手権でそういう状況になることがあるかもしれない」と語る多田。昨夏の東京五輪は100メートルで予選敗退に終わるなど、不完全燃焼だった。悔しさを抱えながらも、視線は2年後のパリへと向かっている。

 「東京五輪は悔しい思いをした。でも、そこでメダルを獲っていたら、正直、満足して終わっていたかもしれない。今は逆に、失敗して、パリに向けてのリベンジというか、やってやるぞと燃えている心がある」

 今季、最大の目標は世界選手権。同時に、自己ベスト10秒01の25歳は9秒台にも強い意欲を示す。

 「(9秒台を)100%、狙う気持ちでやっていきたい。日本記録も出したいけど、正直、意識しすぎても足が硬くなる。勝負をしていく中で9秒台を出すことができればと思います」

 覚悟を胸に、一戦一戦のレースに臨む。

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2022年4月28日のニュース