池江璃花子 ゴール後のつぶやき「“よかった”って言いました」4年ぶり国際舞台「結果を出すために」

[ 2022年4月28日 17:42 ]

競泳日本選手権第1日 ( 2022年4月28日    横浜国際プール )

<競泳日本選手権第1日>女子50メートルバタフライ決勝、優勝した池江璃花子(左)は相馬あいとハイタッチ(撮影・小海途 良幹)
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 アジア大会(9月、中国・杭州)の代表選考会を兼ねて4日間の日程で開幕し、女子50メートルバタフライは池江璃花子(21=ルネサンス)が25秒49で優勝。派遣標準記録の25秒66を突破して、アジア大会代表入りが内定。25秒74で全体1位通過した予選からタイムを上げた。最初の種目で18年アジア大会(ジャカルタ)以来4年ぶりの個人種目での国際大会出場権を獲得した。

 優勝インタビューを終えた池江は安堵の表情を受けべながらも「もうちょっとタイムが出てほしかったのが正直な気持ちだけど、優勝を目標においてタイムは気にせず泳いだので、優勝できてうれしい」と復帰後ベストとなる25秒49という好タイムにも満足はしていなかった。

 「選考会では失敗したので」。そう語った池江は「(3月の)選考会後は気持ちも体も上がってこない時期が2週間ぐらい続いたが、その後はいいトレーニングが積めていた」と選考会からここまで苦しい時間を乗り越え、トレーニングによって自信を取り戻してきた。ゴール後にはタイムを見て何かつぶやいているようにも見えたことに「“よかった”って言いました」と笑顔を見せた。

 優勝という結果に「個人種目で代表に入るのが目標だったので、個人で代表権を獲得できてよかった。最後に海外に行ったのは4年前。久しぶりの海外になる。新しいルーティンを見つけながら結果を出すために頑張りたい。ユニバーシアードの目標は複数種目での優勝、アジア大会は上位に食い込めるようにしたい」と4年ぶりとなる国際大会に向けて気持ちを新たにした。

 今大会は50、100、200メートル自由形、50、100メートルバタフライの5種目にエントリー。残り4種目に向けて「半バタ(50メートルバタフライ)で優勝を狙っていた。あとは流れに乗っていける。焦らずに自分のレースをすれば結果はついてくる」。目標のパリ五輪でのメダル獲得に向けて、池江は一つ一つ階段を上っていく。

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