19歳プロ・田中裕基がツアー初優勝に王手 「最終日も1打に集中して自分のゴルフを」

[ 2022年4月22日 05:30 ]

男子ゴルフ ABEMAツアー「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ケ丘」第2日 ( 2022年4月21日    福岡県那珂川市 筑紫ケ丘GC=7101ヤード、パー72 )

2日目もスコアを伸ばし通算10アンダーで初日からの首位を守った田中
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 初日64で単独トップの19歳プロ、田中裕基(ひろき=日本ウェルネススポーツ大2年)がこの日も2アンダー、70とスコアを伸ばし、通算10アンダーでツアー初優勝に王手をかけた。4打差の2位で追う出利葉(いでりは)太一郎(20)、5打差で4位の杉浦悠太(20)はともに日大3年のアマチュア。最終日に逆転を狙う。

 快晴、夏日の前日から一転。雨、風、寒さが選手を苦しめたが「我慢のゴルフができた」という田中が首位を守った。山あり谷ありの2日目は出だしの10番パー4で第2打をグリーン右に外してボギー発進。「いやな流れだが、次の11番パー5はチャンスホールなので丁寧に攻めようと切り替えた」。狙い通り5Wで2オンさせ、5メートルのスライスラインを沈めるイーグルですぐに取り返した。

 残る3つのパー5も全てバーディーを奪う効率の良さ。最終9番こそ第1打をバンカーに入れてダブルボギーにしたが、それでも初日の64に続き2アンダー、70とスコアを伸ばし、ただひとり2桁アンダーに達した。

 アマの日大勢、出利葉、杉浦と同じ大学生の19歳。大阪・興国高3年だった20年11月のPGAプロテストに一発合格し、大学入学前にプロの道を踏み出した。「最終日も1打に集中して自分のゴルフをすれば…」。その先には“初優勝”の文字がくっきり見えている。(中島 泉)

《出利葉逆転狙う》アマの日大コンビは好位置で逆転を狙う。4打差の2位につけた出利葉は「最終日にこの位置で回れることに感謝してプレーしたい」と優勝争いをにらんだ。この日は7番OBのダブルボギーでつまずいたが、11番パー5のイーグルで盛り返しスコアを伸ばした。杉浦は初日の27位から4位に浮上。「ショットがよくパットもしっかり狙ったところに打てた」と6バーディー(1ダブルボギー)を奪った。日大ゴルフ部寮では同部屋で、出利葉が「互いに切磋琢磨(せっさたくま)する仲」という2人は首位を猛追する。

 ▼2位大谷俊介 右肩を痛めているので無理をせずにプレーしたのが逆に幸いした。(4バーディーの68)

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2022年4月22日のニュース