大野 3度目の挑戦は「真っ向勝負」 実戦は東京五輪以来

[ 2022年4月22日 05:00 ]

重量級の選手を相手に乱取りを行う大野将平
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 柔道の体重無差別で争う全日本選手権(29日、日本武道館)に出場する男子73キロ級五輪2連覇王者の大野将平(30=旭化成)が21日、練習拠点を置く奈良県天理市の天理大で練習を公開。3度目の挑戦となる舞台へ「真っ向勝負したい。今まで培ってきたものを全てぶつける」と意気込みを語った。

 大野の実戦は昨夏の東京五輪以来。今月初旬の全日本選抜体重別選手権はケガで欠場し、「素直にやりたくないのが本音。ケガをして(状態が)十分ではない」と“泣き”を入れながらも、唯一モチベーションが湧くタイトルが全日本だ。現行ルールは軽中量級選手に不利で、「私の辞書に“柔よく剛を制す”という言葉はなかった」と語るほどだが、この日の稽古では重量級の相手を内股や大外刈りで投げるシーンも。「ファンが思わず声を上げるような柔道をしたい」と宣言した。

 24年パリ五輪を目指すかは全くの白紙で、「全日本も武道館での試合も最後の予感がする」と大野。競技人生の終着点を感じ取る30歳の挑戦が始まる。

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2022年4月22日のニュース