松山 間に合った!7日開幕マスターズへ練習ラウンドでフルスイング

[ 2022年4月6日 02:30 ]

ショットを放つ松山(AP)
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 男子ゴルフの今季メジャー初戦となるマスターズは7日から4日間、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7510ヤード、パー72)で行われる。前年覇者の松山英樹(30=LEXUS)が5日、公式会見に臨み史上4人目の大会連覇への意欲を示した。3月上旬に発症した首から肩甲骨にかけての痛みは回復傾向にあることを明かし、開幕に向けて状態を上げている。

 午前9時、ディフェンディング王者として臨んだ公式会見。グレーのポロシャツ姿で登壇した松山の表情は明るい。笑顔も交えつつ約30分間。前週の棄権で心配されていた首から肩甲骨にかけての痛みが、順調に回復していることを明かした。

 「先ほどまで練習してしっかり振れるようになってきた。状態を把握しきれていない状況ではあるが、僕は暗い感じでは捉えていない。残りの時間を有効に使っていく」

 3月第1週のアーノルド・パーマー招待第2日の朝、患部に痛みを感じた。「そこから思うように回復せず」。4週ぶりの実戦復帰が、マスターズの前週テキサス・オープン。だが、懸命の治療にも状態は一進一退で「水曜日から痛みが強くなった」と棄権を余儀なくされた。

 今週はより慎重に調整を重ねている。コース入りした3日は練習場での調整に加え、ウエッジなど数本を持ってのコースチェックだけ。前日の練習ラウンドは9ホール。そこでは1Wショットも見せ、バーディーも奪うなど着実に状態を上げてきた。

 日本人男子史上初のメジャー覇者として戦った1年を「マスターズチャンピオンとして認識されてうれしかった」と振り返る。その1勝はタイトルだけではなく、「ここで優勝できた自信」を松山にもたらした。マスターズ王者としての自信と誇り。それが、既に挙げた今季の2勝につながったという。

 「マスターズチャンピオンとアナウンスされるのが先週が最後で寂しいけど、また呼ばれるように頑張りたい」。これまで85回の歴史でニクラウス、ファルド、ウッズの3人しか達成していない大会連覇。今年、その偉業を達成できるのは松山ただ一人だ。王者としての自信を胸に、7日のティーオフを迎える。

 《松山“考案”メニュー発表》歴代優勝者が出席し、火曜日に開催されるチャンピオンズディナーのメニューが大会公式ツイッターで発表された。メニューは前年優勝者が決めることになっており、今年は松山が担当した。前菜は寿司と焼き鳥、メインはタラの西京焼きと宮崎和牛、デザートにいちごのショートケーキが振る舞われる。松山は「英語がしゃべれないので、どういう感じになるか分からないけど、楽しみにしている」と話した。

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