バレー男子日本代表・ブラン監督、合宿日程の調整に苦慮「無駄にした時間はもう取り戻せない」

[ 2022年4月4日 22:02 ]

オンラインで会見したバレーボール男子日本代表のブラン監督
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 バレーボール男子日本代表のフィリップ・ブラン監督(61)が4日、オンラインで会見し、合宿の日程調整に苦慮していることを明かした。

 この日、今季の日本代表登録選手35人を発表。その中には、ともに18歳で、この春から大学に進学した牧大晃(筑波大)や甲斐優斗(専大)も初選出として名を連ねた。

 2人は高身長で、牧は2メートル10、甲斐も2メートルという大型選手として期待されている。それだけに、少しでも早くトップレベルの環境で練習させたいが、14日からスタート予定の代表合宿には合流が遅れる見込みだという。南部正司強化委員長は「新入生はガイダンスが必須だったりして、なかなか合宿派遣になっても今の状況では難しい」と日程調整が難航していることを説明した。

 この状況を受け、ブラン監督は「4月からチームの合宿に参加できない何人かの有望選手がいることを残念に思う。もちろん、新型コロナウイルス感染症の影響もあるが、何よりも課題となっているのは大学のカリキュラムがある」とコメント。今季は世界選手権とアジア大会に出場するチームを分ける方針もあるため「4月と5月に代表チームとともに強度の高いトレーニングができなければ、世界選手権出場チームに入れる可能性はわずかしかない」と語った。

 さらに、「フランスの次のようなことわざを紹介する」と続けた指揮官。「無駄にした時間はもう取り戻せない」。未来のバレーボール界を担う有望株への熱い思いを口にしていた。 

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2022年4月4日のニュース