本名は漢字だけど…ルーキー・内田ことこ 暫定3位発進

[ 2022年3月19日 05:30 ]

女子ゴルフツアー Tポイント×ENEOS第1日 ( 2022年3月18日    鹿児島県 鹿児島高牧CC=6419ヤード、パー72 )

<Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント初日>9番、第2打を放つ内田(撮影・会津 智海)
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 ルーキーの内田ことこ(19=加賀電子)が4バーディー、2ボギーの70で回り、暫定3位と好スタートを切った。10ホールを4バーディー、ボギーなしで回り、4アンダーの暫定首位に立つ天本ハルカ(23=フリー)とは2打差。悪天候のためスタートが4時間遅れた影響で、65人がホールアウトできず日没サスペンデッドとなった。

 98年度生まれの黄金世代、00年度生まれのミレニアム世代、そして01年度生まれの新世紀世代…。そして、02年度生まれの新たな世代のニューフェースが出てきた。その名は内田ことこ。北海道出身の19歳は「グリーンが軟らかいのでピンをデッドに狙って。先週からアイアンの調子がいいので、そこが良かったのかな」と初々しくはにかんだ。

 悪天候でスタートは4時間遅れ、不規則な風が吹きつける。雨も残る中、インから3組目で出たルーキーが技を見せた。パー5の13番。グリーン奥のカップを狙った40ヤードの3打目のアプローチで、9Iを握った。プロテスト前に中嶋常幸の親族が経営する栃木・東松苑GCで練習していた縁で、中嶋から指導を仰ぐ機会を得た。「いろんなクラブで寄せられるように」という目標とするレジェンドからの教えを胸に、転がしで3メートルに寄せてこの日初バーディー。ここから、流れに乗った。

 本名はひらがなではなく、漢字で琴子と書く。昨年6月のプロテストに合格。選手登録する際に、72年生まれでレジェンズツアー1勝の先輩、内田琴子がいることを知った。日本女子プロゴルフ協会からは、同姓同名の先輩が5人いたことから登録名をイ・ジョンウン6とした世界ランク17位の李晶恩(イジョンウン)(韓国)のように「内田琴子2」を薦められた。だが、「あまり好きではなく…」とひらがな表記に。周囲からも好評で、「自分でも気に入っています」と笑みを浮かべる。

 今大会がプロ7試合目で、前週初めて予選突破を果たしたばかり。「目標は初優勝とシード獲得です」と語る19歳。今季開幕の西郷真央、第2戦のサイ・ペイインに続いてツアー初Vを狙う。

 ◆内田 ことこ(うちだ・ことこ)本名は琴子。2002年(平14)10月4日生まれ、北海道南幌町出身の19歳。6歳からゴルフを始める。北海学園札幌では18年北海道女子アマ優勝、19年日本女子アマ10位。昨年12月の新人戦ではプレーオフの末に2位。1メートル59、55キロ。

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