賞金女王の稲見萌寧が楽天と所属契約「目立てるように頑張りたい」

[ 2022年2月23日 05:30 ]

三木谷会長兼社長(左)からロゴ入りキャップを贈られる稲見 (撮影・白鳥 佳樹)
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 日本女子ゴルフツアー通算10勝で昨季賞金女王の稲見萌寧(22)が22日、楽天グループとの所属契約を発表した。契約は3月1日から3年間。同グループの三木谷浩史会長兼社長(56)とともに都内ホテルで開催された発表会見に出席し、プロゴルファー第1号の所属選手としての意気込みを語った。

 「Rakuten」のロゴ入りの真新しいキャップをかぶった稲見は、笑顔で三木谷会長兼社長とエアグータッチを交わした。昨年からスポンサー契約を結んでいたが、今季から所属選手としてプロゴルファー初の楽天ファミリー入り。「名誉でうれしい」と喜びつつ、22歳は使命感に燃えている。

 「さまざまな場所で有名な企業さん。スポーツだとイニエスタさんや田中マー君さんだったり、素晴らしい選手の中で私は知名度が結構低くなってしまう(笑い)。いいプレッシャーで私も目立てるように頑張りたい」

 同社は多くのスポーツを支援している。その中で名前を挙げたのはサッカーJ1神戸のアンドレス・イニエスタとプロ野球・楽天の田中将大。「楽天のロゴを見てもらえるように頑張りたい」と世界的ビッグネーム2人にも負けない活躍を誓う。三木谷会長兼社長も「満場一致でふさわしい選手だと。日本ゴルフ界の歴史に残る選手になるかなと思っている」と期待した。

 昨季は9勝を挙げて初の賞金女王に輝き、東京五輪では銀メダルを獲得。一躍、日本ゴルフ界の顔となった。今季はさらなる進化を目指し、オフには新たなトレーナーと契約。スイング時の上半身の可動域が広がり、武器のショットの安定性が増しているという。

 今季目標には「まずは1勝」と設定。その上で昨季2位だったメルセデス・ランキング1位や2年連続賞金女王に向けて「後半戦に近づいて順位が近ければ、しっかりと狙っていけたら」と言った。今季初戦のダイキン・オーキッド・レディース(3月3~6日、沖縄・琉球GC)から新たな看板を背に戦う。

 ≪三木谷会長示唆 楽天始球式に起用≫三木谷会長兼社長はプロ野球・楽天の始球式に稲見を起用する可能性を示唆。「宮城県の(ゴルフの)試合に行ってタイミングが合ったり、ツアーに妨げがない範囲でそういう機会ができればいい」と話した。ゴルファーでは東北福祉大出身の松山英樹(29=LEXUS)が11年と18年に楽天の始球式に登板。18年4月14日の西武戦では115キロの速球を投じて歓声を浴びた。実現すれば稲見の投球も注目を集めそうだ。

 ≪女王の2022シーズン開幕は3.3 7月の楽天スーパーLはホステスプロ≫稲見が賞金女王として迎える2022年シーズンは、ダイキン・オーキッド・レディースで開幕する。11月末まで計38試合を予定。7月28~31日に開催される楽天スーパーレディース(兵庫・東急グランドオークGC)にはホステスプロとして臨む。

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