小林陵侑 ジャンプ混合団体1本目終え、高梨沙羅の元へ急いだのは「怪我するリスクあったから」

[ 2022年2月23日 21:05 ]

<北京五輪ジャンプ混合団体>競技を終え、うなだれる高梨沙羅(中央右)の肩を抱く小林陵侑(同左)
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 北京五輪のノルディックスキー・ジャンプ男子で個人ノーマルヒル(NH)で金メダル、同ラージヒル(LH)で銀メダルを獲得した小林陵侑(25=土屋ホーム)が23日放送のNHK総合「スポーツ×ヒューマン」(午後4・30~)に出演。4位に終わった新種目の混合団体を振り返り、1本目にスーツ規定違反となった高梨沙羅(25=クラレ)について「(あの状況で)2本目のジャンプを決めた沙羅は凄かった」と失意の同級生を称えた。

 高梨は1本目、日本のトップバッターとして登場するとヒルサイズに3メートルと迫る103メートルを飛んだが、ジャンプ後の抜き打ち検査でスーツの規定違反とされ、まさかの記録なしとなった。

 小林陵は1本目と飛び終えると、足早に泣き崩れる高梨の元へ。「沙羅が凄いショックを受けているので、励まそうと思って会いに行きました。あそこまでメンタルきてると、本人に(次のジャンプで)怪我をするリスクがあったので」と急いでいた理由を明かした。

 続けて小林陵は「(沙羅は)飛ばなくても良かったんですけど、こんなんで(アクシデントで)くじけるような心じゃなかった。(あの状況でも)飛ぶと決めたことがすごいなと思った。沙羅が飛ぶなら僕らもベストパフォーマンスをしようとした」と高梨の決断を称賛した。

 ドイツやオーストリアなどの選手も続々とスーツ規定違反となる異例の状況のなか、チーム一丸となって4位まで順位を押し上げる大健闘。小林陵は2本目を飛び終えると、再び高梨の元へ駆け寄り抱擁。この時を振り返り小林陵は「本人が一番悔しいし、責任も重く受け止めていると思うので何というか言葉が出てこなかった…しょうがないよというか…それでも本当に(沙羅が)2本目のジャンプを飛べたのは凄かったです」と言葉こそかけられなかったようだが、高梨のそばに寄り添い「たくさんハグしてあげました」と話した。

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