最終日に初めてメディアセンター食堂へ　「高」いけど「美」味で締めたかったが…

　【北京日記】大会期間中、このPCに、いったい何回“高木美”と打ち込んだだろう。5種目で7レース。4度のメダルセレモニーも取材した。1月30日からの直前練習を含め、北京入り後は最強オールラウンダーの原稿を書きまくった。ここ数日は家族との就寝前のLINEの結びが「おやす美」になったほどだ。

　大会最終日。メディアセンターの食堂に初めて足を運んだ。「まずくて高い」と評判だが、調理から配膳まで自動化したシステムが注目されており、話のネタとして行かない手はない。豚バラとチャーハンを注文し、85元（約1550円）。高いけど、美味――、と最後も「高」「美」で締めたかったが、味は前評判通りだった。

　ちなみに、中国で「美」は「美しい」「きれい」に加え「満足いく」「申し分ない」などの意味を持つ。日本選手団主将として申し分ない活躍をした高木美をリスペクトしつつ北京を去りたい。（木本　新也）