宇野 フィギュア日本勢最多3個目メダル 2大会連続表彰台に「素直にうれしい」

[ 2022年2月11日 05:30 ]

北京冬季五輪第7日・フィギュアスケート 男子フリー ( 2022年2月10日    首都体育館 )

男子フリー、演技をする宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 SP3位の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は187・10点で合計293・00点とし銅メダルを獲得した。

 最後まで攻めた宇野の表情は晴れやかだった。4種5本の4回転ジャンプを組み込んだ高難度のフリー「ボレロ」。転倒もありながら熱く演じきった。銀メダルの平昌五輪に続く表彰台。フィギュアスケートの日本勢で最多となる、通算3個目のメダルを獲得した。

 「いろんなことがあった中で、再びこの場所に立てている。この順位は4年間の成果。素直にうれしい」

 平昌後に5歳から指導を受けた山田満知子、樋口美穂子両コーチのもとを離れた。紆余(うよ)曲折を経て、たどり着いた「トップで争う選手になりたい」との思い。誰もが認めるストイックな男は、より高みを目指した。

 成長を追い求め、氷上にも視野を広げた。「スケートへの向き合い方が大きく変わった」と語るのは、17年から宇野をケアする出水慎一トレーナー。足の親指と小指といった細やかな箇所から強化し、敬遠しがちだった陸トレにも取り組んだ。

 その姿勢に樋口コーチは言う。「“上手になりたいんだ”という気持ち。最近の昌磨は凄く好きなんです」と――。団体戦に続く銅メダルを手にした宇野自身も、ここで立ち止まるつもりはない。「次の世界選手権に向けて一刻も早く練習したい。もっと成長できる。もっともっと、うまくなりたい」。情熱を胸に、挑戦を続ける。

 ◇宇野 昌磨(うの・しょうま)1997年(平9)12月17日生まれ、愛知県出身の24歳。中京大中京―中京大、トヨタ自動車所属。18年平昌五輪で銀メダル。17、18年の世界選手権で2位に入り、19年の四大陸選手権で主要国際大会初優勝を果たした。16年に世界初の4回転フリップ成功。1メートル58。

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