明大が14度目Vへ王手 「メイジタイム」残り20分から逆転…対抗戦3位チームが下克上進撃

[ 2022年1月3日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権準決勝   明大39ー24東海大 ( 2022年1月2日    東京・国立競技場 )

<東海大・明大>前半、抜け出した石田(中央)が先制トライを決める(撮影・篠原 岳夫)
Photo By スポニチ

 3大会ぶり14度目の頂点を目指す明大が東海大を39―24で下し、大学日本一に王手をかけた。最大18点のリードをはき出し後半には一時逆転を許したが、同点の後半26分にSO伊藤耕太郎(2年)が自ら突破する決勝トライを挙げた。また対抗戦王者の帝京大は関西王者の京産大に37―30で逆転勝ち。9連覇を達成した17年度以来の決勝進出を決めた。決勝は国立競技場で9日に行われる。

 「準決勝はこうじゃなきゃ面白くない。これで勝ったらもっと面白くなる」。後半開始から3連続トライで逆転を許した同14分、SH飯沼主将はハドルで仲間たちに呼び掛けた。「気持ちを前に向かせた。焦りをなくした」。対抗戦では2敗を喫して3位。はい上がってきたチームの真骨頂はそこからだった。

 後半21分にCTB広瀬のPGで同点に。そして同26分、ラインアウトを起点に伊藤が2度タックルを受けながらも相手をはじき飛ばして決勝トライ。就任1年目の神鳥裕之監督も「彼のプレースタイルではない」と目を丸くしたシーンに、1メートル76、84キロと決して大きくない司令塔も「前が空いていなかったので強いキャリーをしようと」。本来は内側に走り込む選手にパスをするサインプレー。パスコースがなかったため自ら突破し、「初めての経験。凄くびっくりした」と喜んだ。

 本年度の明大は言葉の力を借りてきた。毎試合ごとに定めるテーマに、この日は「ノーリミット」と設定。前半最後の10分と後半最後の20分を「メイジタイム」と呼び、ピッチ内外で声を掛け合いプレーを引き締めた。逆転劇が生まれたのも、まさに残り20分から。対抗戦で帝京大、早大に敗れてから一戦ごとにチームが成長する姿を見てきた指揮官も「一人一人、頼もしく映るシーンが多くなってきた」とうなずいた。

 選手権初戦前、神鳥監督も「メイジのためにつくられたトーナメント」と呼び掛け、見事に選手の心に火を付けた。初戦で昨年度準決勝で敗れた天理大を破り、準々決勝では早大に勝利。残るリベンジマッチは昨年11月に7―14で敗れた帝京大が相手。「後半のタフな時間も乗り切ったことを自信に変えて決勝に臨みたい」。3季前も対抗戦3位からの“下克上”。1・9国立決戦で、最高のストーリーを完結させる。

 ≪東京五輪7人制代表・石田が2T≫明大は「FWに頼った」(飯沼主将)という準々決勝の反省から、この日はバックスが攻撃をリード。前半には東京五輪7人制代表のWTB石田にボールを持たせる場面をつくり、石田も期待に応えて2トライを奪った。同35分にも石田らの素早いボール回しでゴールに迫り、No.8大石がトライ。足を痛めて後半10分で退いた石田について、神鳥監督は「そんなにひどくないと思う」と話した。

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2022年1月3日のニュース