渋野 初の2週連続優勝へ“Vルーティン”、今年2勝と同じ休養優先して前日コース入り

[ 2021年11月4日 05:30 ]

バンカーショットを放つ渋野(撮影・成瀬 徹)
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 女子ゴルフのTOTOジャパンクラシック(スポニチ主催)は4日、滋賀・瀬田GCで開幕する。自身初の2週連続優勝の期待がかかる渋野日向子(22=サントリー)は3日、“Vルーティン”となっている開幕前日のコース視察を行い、調整。初日に同じメジャー女王の笹生優花(20=ICTSI)と同組で回ることになり「めちゃめちゃ楽しみ」と気持ちを高めた。

 スマイルがはじけた。初日に、全米女子オープン覇者の笹生と同組になった感想を聞かれた渋野は「同じ組にしてもらえないかと思っていたので楽しみです。優花は、はるかかなたに飛んでいくので、どれくらい置いていかれるか見てみたいし、飛ぶ分、球も高い。アイアンショットもどれだけ違いがあるのか見たい」と、注目のペアリングの実現に心躍らせた。

 笹生と試合で回るのは3月のダイキン・オーキッド・レディース以来。当時はまだスイング改造に没頭中で「自分のことに必死だった」。だが「今は周りを見る余裕もちょっとずつ出てきた」とメジャー覇者同士のラウンドによる相乗効果を期待している。

 Vルーティンを踏襲。優勝したスタンレー・レディース、樋口久子・三菱電機レディースはいずれも開幕前日にコース入り。今大会もこの日初めてコースで18ホールを回った。「休養をできるだけ取っている感じです。練習ラウンドでできるだけ準備はしているつもりなので」と疲労も出るシーズン終盤の体調維持が好結果につながっている。

 今年から15番パー3が新設され、ピンの位置によってはグリーン手前の池につかまりやすい、ミスを誘う形状になった。さらに500ヤードの16番パー5は、状況によってティーを前に出し、470ヤードと2オンが狙いやすくなる。終盤にドラマが起きやすい形となり「見ていて面白いゴルフをする選手になりたい」と語る渋野には、心をかき立てられる舞台だ。

 「今までは抜かれて追いついてという勝ち方ばかりだったけど、強い選手は最初からズバッといく。スタートからついていけないくらいのゴルフをしたい」。好調を保つ渋野は新たな勝ちパターンもイメージしていた。

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2021年11月4日のニュース