柏原 足かけ3年の連覇へ耳より情報、先週PO解説がプラス 21日開幕マスターズGCレディース

[ 2021年10月20日 05:30 ]

練習グリーンでストレッチする柏原(撮影・井垣 忠夫)
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 女子ゴルフの高額賞金大会「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(賞金総額2億円、優勝賞金3600万円)は21日から4日間競技で行われる。昨年はコロナ禍の影響で中止されたため2年ぶりの開催。19年大会を制した柏原明日架(25=富士通)は足かけ3年での連覇に意欲を示した。賞金女王を争う稲見萌寧(22=都築電気)、小祝さくら(23=ニトリ)、西村優菜(21=スターツ)も決意を語った。

 アウト9ホールを回った柏原は「2年前を思い出す。ディフェンディングチャンピオンとして帰ってくることができたなと思った」と感慨深げに話した。

 19年の前回大会は6打差の4位で臨んだ最終日に66をマークし逆転優勝。同年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでのツアー初優勝からわずか1カ月後に2勝目を挙げた。

 ただ、それ以降は2年間勝利から遠ざかっている。昨年は13試合中6試合で予選落ち。今年もなかなか上位に顔を出せなかった。しかし、9月以降はトップ10入り3試合と調子が上向いてきた。

 先週のホステス大会・富士通レディースでは第2日を終えて6位につけた。ところが最終ラウンドは悪天候で中止。「最終日にいいプレーをしたいと思っていたし、ひそかに優勝も狙っていた」。不完全燃焼の中、急きょ依頼された3ホールのプレーオフのテレビ解説を引き受け、優勝を争った古江と勝のプレーについてコメントした。複雑な思いで放送席に座ったが、マイクを通して聞こえてくる選手とキャディーの会話が新鮮だった。

 「(ショットの)球筋とか(パットの)ラインとか、その場にいる人しか聞けないことが聞けて私にはプラスだった。優勝争いする選手がどういうプレーをするか実感したし、得るものしかなかった」。優勝を争う選手たちの考え方や攻め方が貴重な情報になった。「今週に生かせたらいい」とも話した。

 賞金ランク51位でシード権争いの当落線上にいるが、標的は一つ。「(シードを確実にして)安心したい気持ちもあるけど、連覇を目指せるのは私しかいない。優勝を目指したい」と力強く宣言した。

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2021年10月20日のニュース