イ・ボミ 最近不調でも「一生懸命やる姿を見せたい」“ホステスプロ”として活躍誓う

[ 2021年10月20日 05:30 ]

ギャラリーが入るコースで、久々となる上位進出を狙うイ・ボミ
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 日本女子プロゴルフツアー秋のビッグイベント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(賞金総額2億円、優勝賞金3600万円)は21日から4日間、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部(6571ヤード、パー72)で行われる。延田グループ所属の“ホステスプロ”イ・ボミ(33=韓国)にとっては、引退を表明したキム・ハヌル(32=韓国)とともに出場する最後の大会。日本ツアーでしのぎを削ってきた盟友とのプレーを心に刻みつつ上位進出を目指す。

 ホームコースでのトーナメントに加え、ギャラリーも入る。ホステスプロとしてプレーする舞台は整った。

 ただ、イ・ボミは冷静に現状を分析して大会に臨む心境を明かした。「正直な話、最近調子が良くないからいない方がよかったかなと思うけども、ギャラリーさんが来てくれるのはすごくうれしい。本当に久しぶりなので、いいプレーができるように頑張りたい」

 9月の東海クラシックから3大会連続予選落ち。15、16年の賞金女王は昨年11月の伊藤園レディースでの3位タイ以来、トップ10入りから遠ざかっている。特に外国人選手はこの1年、新型コロナの影響で入国時の2週間隔離などの制約がありベストコンディションに持っていくのが難しいのが現実だ。

 「飛行機に乗って2時間で帰れる国なのに帰れない。帰っても隔離があるから試合に影響する。今、外国選手は本当にしんどいかなと思う」

 それでも、先週の富士通レディースは14位タイに入り、弾みをつけた。2年前の本大会では単独2位。「ホームでプレッシャーはあるから、その中で戦っていくのが難しいんですけどコースは本当に好き」と相性の良さで上位進出のチャンスをうかがう。

 キム・ハヌルの引退は早い段階から聞かされていた。「選手としてハヌルの悩みとかも本当に分かる。でも、友達が(ツアーから)いなくなることを想像したら泣いてしまう。本当に一生懸命やったことを知っているから」。日本でともに戦った日々を思い出しながらも盟友の決断を受け止め、最後のトーナメントでお互い“ホステスプロ”としての役割を全うするつもりだ。「みんなが幸せになれるように一生懸命やる姿を見せたい」と活躍を誓った。

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2021年10月20日のニュース