小平が首位と1差3位発進!米シード権失うも日本から再起へ パット快調8メートル沈めた

[ 2021年10月8日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ブリヂストン・オープン第1日 ( 2021年10月7日    千葉市 袖ケ浦CC袖ケ浦C=7119ヤード、パー71 )

10番、ティーショットを打つ小平(撮影・西川祐介)
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 今年国内初戦の小平智(32=Admiral)が、ボギーなしの5バーディー、66で回り首位と1打差の3位につけた。今季は米ツアーのシード権確保に失敗したが、再出発の試合で好発進した。永野竜太郎(33=フリー)と張棟圭(ジャンドンキュ)(32=韓国)が65で首位。石川遼(30=CASIO)はパープレーの71と伸ばせず、51位と出遅れた。

 米ツアーから失意の帰国となった小平を奮い立たせたのは、53歳の谷口と49歳の宮本という同伴競技者2人だった。

 「谷口さんの年齢で、あれだけの向上心を持ってやっている姿を見ると、まだまだ負けていられないなと。宮本さんもそうですけど、日本でもいい刺激をもらえるんだなと思いました」。その気持ちがパットにも乗り移る。5番で8メートル、8番では4メートルを沈めるなど、簡単ではない距離をしっかりと沈め、66で回った宮本とともに伸ばし合った。

 18年のRBCヘリテージで日本人5人目の米ツアー優勝。その資格で今季までフル参戦したが、思うように結果を残せずシード権を失った。その後の“入れ替え戦”でも予選落ちし、来季は下部ツアーからの再出発となった。シーズン終盤には愛用していた1Wを破損。追い打ちをかけられるように、実家で飼っていた愛犬の柴犬が12歳で死に「神様は最後にこんなにも試練を与えるのかと思った」とショックを受けた。

 それでも、ゴルフの内容には手応えを感じていた。今季はトレーニングの成果などもあり飛距離が10~20ヤードアップ。以前は3Wでぎりぎり届く距離だった9番パー5が3Iでも狙えるようになり、自信は深まっていた。

 今大会で上位3人に入れば米ツアー競技のZOZOチャンピオンシップ(21日開幕、習志野CC)の出場権も得られる。「最終日の後半の9ホールまでに3打差にいれば優勝を狙える。そこにいられるように徐々に伸ばしていきたい」と再起のシナリオを思い描いている。 (大渕 英輔)

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2021年10月8日のニュース