飛ばし屋・幡地 初の首位、今季飛距離1位が快進撃、本音は「予選通過大事に」

[ 2021年10月1日 05:30 ]

男子ゴルフツアー バンテリン東海クラシック第1日 ( 2021年9月30日    愛知県 三好CC西C=7300ヤード、パー71 )

<バンテリン東海クラシック第1日>9番、セカンドショットを放つ幡地(撮影・井垣 忠夫)
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 プロ7年目の幡地(はたぢ)隆寛(28=ディライトワークス)がツアーでの自己ベストを1打更新する8バーディー、1ボギーの64をマークし、7アンダーで自身初の首位に立った。今野大喜(24=フリー)、C・キム(31=米国)が並走。先週のパナソニック・オープンでツアー史上5人目のアマチュア優勝を飾った中島啓太(21=日体大3年)は2オーバー、73位と大きく出遅れた。

 世間的にはほぼ無名だが、ツアー仲間なら誰もが知っている。今季のドライビングディスタンスは312・9ヤードで堂々の1位。日本No・1の飛ばし屋、幡地が念願のツアー初優勝へ初体験の首位スタートを切った。

 「いつ80を打つかヒヤヒヤしながらやってます」。16番パー3(195ヤード)では8Iの第1打を30センチに付けてOKバーディー。好調にも見えるが「強めのドローを打ちにいったのがフェードしたり」と自分の中では根拠のない快進撃だ。16年のプロデビューから初の予選通過まで丸3年を要した苦労人。自己ベスト更新も首位発進も手放しで喜ぶほど楽観主義者ではない。

 今季の賞金ランクは43位。初の賞金シード獲得へ、優勝より「予選通過を大事に」というのが偽らざる本音だ。2日には予選通過者が対象のドラコン大会もある。前回19年大会は痛恨のテンプラで記録は屈辱の147ヤード。今年はスコアと飛距離両方で結果を出す。

 ◇幡地 隆寛(はたぢ・たかひろ)1993年(平5)6月30日生まれ、広島県三原市出身の28歳。10歳からゴルフを始め、岡山・作陽高3年の11年に日本ジュニア3位。東北福祉大4年の15年に関東学生優勝。同年12月にプロ転向。最高成績は19年セガサミー・カップ3位。19年ドライビングディスタンスは315・3ヤードで2位。得意クラブはウエッジ。1メートル88、98キロ。

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