卓球 岩渕幸洋、エースが悲願のパラ1勝「自信にして1戦1戦頑張っていきたい」

[ 2021年8月25日 11:45 ]

東京パラリンピック第1日 卓球・男子シングルス立位9 ( 2021年8月25日    東京体育館 )

<パラリンピック卓球シングルス>サーブを打つ岩渕(撮影・坂田 高浩)
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 開会式で旗手を務めた岩渕幸洋(26=協和キリン)が1次リーグの初戦に登場。苦手としているフェイシートンプソン(英国)をフルゲームの末に下して自身パラ初勝利を挙げ「やはりパラの舞台で勝つのはすごく難しい。勝てたというのは自信にして1戦1戦頑張っていきたい」と笑顔を見せた。

 エースが悲願のパラ1勝を噛みしめた。16年リオデジャネイロ大会では緊張感もあって1次リーグで1ゲームも奪うことができずに敗退。リオ大会後は実業団チームに入部して、健常者の中で揉まれて実寮を磨くと18年世界選手権では銅メダルを獲得するなど名実ともにエース格に成長した。

 この日はフェイシートンプソンの強烈なフォアハンドの苦しめられたが「試合の緊張感はあったが、最後まで前向きに向かって行けた」と5年前からの成長を実感。最終ゲームでは10―10のジュースから2連続得点で試合を決め、「追いつかれてからは冷静にできた」と、リオの雪辱を東京の地で果たした。

 午前9時40分開始の試合に万全を期すために、24日の開会式は式の途中で会場を後にした。選手村には午後11時過ぎに到着し「十分睡眠も取れた。開会式に出席した影響はなかった。すごく楽しかったし良い経験。試合に向けて気持ちを切り替えて臨めたと思う」と振り返る。

 あすは1次リーグ2試合が組まれているタフな日程だが、「まだまだやってきたことは全て出し切れていない。もっとブラッシュアップしたい」と意気込みを語っていた。 

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2021年8月25日のニュース