パラリンピック開会式 瞬間最高26・0% 13歳少女が主人公の物語鮮やか 絶賛の声続出

[ 2021年8月25日 09:16 ]

東京パラリンピックの開会式で演じる和合由依さん(右から3人目)=24日夜、国立競技場
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 24日夜にNHK総合で生中継された「東京2020パラリンピック・開会式」(後7・58~9・00、9・30~10・53)の平均世帯視聴率は23・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが25日、分かった。

 後7・58~9・00は世帯23・8%。瞬間最高は各国選手団の入場行進中(午後8時54分)の26・0%。後9・30~10・53は世帯20・4%で瞬間最高は13歳の少女が主人公の物語が繰り広げられた場面(午後9時54分)で23・9%だった。

 開会式は無観客の国立競技場(東京都新宿区)で24日夜に行われた。各国・地域の選手団約3400人が参加。日本選手団は史上最多の選手254人で、主将を務める車いすテニスの国枝慎吾(37=ユニクロ)が選手宣誓した。

 開会式のコンセプトは「WE HAVE WINGS」。劇作家、演出家のウォーリー木下氏が演出を担当した。ピッチ上に“パラ・エアポート”を描き、「片翼の小さな飛行機」として公募オーディションで選ばれた13歳の和合(わごう)由依さんが主人公を演じて空へ飛ぼうと奮闘する物語が繰り広げられた。

 またプロジェクションマッピングや色鮮やかな花火などで彩られ、盲目のピアニスト、辻井伸行さん(32)の演奏や、タレントのはるな愛(48)俳優の滝川英治(42)ら著名人も参加し開会式を盛り上げた。ギタリストの布袋寅泰(59)は江戸時代の絵師、伊藤若冲の日本画で装飾した光るデコレーショントラックの荷台に乗って登場。米映画「キル・ビル」のテーマソングに起用された世界的に有名な自作曲「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」を演奏した。

 ネット上では和合さんの演技に胸を打たれ「表現力がすごすぎる」「涙出てきた」など絶賛の声が寄せられたほか、プロジェクションマッピングを巧みに利用した華やかな演出に好評が相次いだ。

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