競泳・入江陵介が現役続行を表明「まだ心の中に足りない物が…」 来年世界選手権を目標に

[ 2021年8月18日 17:23 ]

東京五輪第10日 競泳 ( 2021年8月1日    東京アクアティクスセンター )

入江陵介
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 競泳の東京五輪日本代表・入江陵介(31=イトマン東進)が18日、自身のインスタグラムで現役続行を表明した。来年5月に福岡市で行われる世界選手権出場を目指すという。

 入江は「来年5月福岡で行われる世界選手権に向けて現役を続けさせて頂きます。所属させて頂いているイトマン東進の社長からも温かいお言葉を頂き、現役を前向きに考える事が出来ました」と来年の世界選手権を目指して現役を続けることを報告。「東京五輪が終わった後は引退することも考えました」と大会直後は引退も頭に浮かんだが、「ゆっくりする時間を過ごしていく中で、好きなだけ寝ても、好きな物を好きなだけ食べても、好きな人とどれだけ過ごしても何かまだ心の中に足りない物がありました。それは自分にとって水泳だったのかも知れません」と自分の本当の気持ちに気付いたという。

 東京五輪では100メートル背泳ぎは準決勝敗退したが、200メートル背泳ぎは7位入賞。第1泳者の背泳ぎを務めた400メートルメドレーリレーでは3分29秒91の日本記録で6位入賞したチームに貢献した。自身の競技を終えた今月1日には去就について「自分の中では、辞めるか、続けるか、いつでもどっちにでも振れるような状況。すごくすっきりしている部分もあるし、複雑な気分。誰かの一言で変わることもあるかもしれない」と話していた。

 インスタグラムでは「東京五輪の結果、また現在31歳ということもあり、周りからは引退する事が当たり前に見られていたと思います。しかしながら沢山の後輩等やスタッフの方々からまだ続けていて欲しい、まだ代表にいて戦って欲しいという嬉しい言葉も沢山頂き、必要と思ってくれている事が凄く嬉しかったです」と周囲の声に心が動いたことを告白。そして今後について「自分の為の練習だけではなく、次の世代にどういったものを残していけるのか、何を伝えていけるかを考えながら、必要とされるのであれば若い選手達と合同でトレーニングしたり日本の競泳界が発展する為の存在になりたいです。来年代表に入れる保証はどの選手にもありません。日本代表になるという強い気持ちをもちろん持ちながら自分のタイムを上回る若い選手が出てきてくれる事を楽しみにしたいです」と前向きにつづり、後進の指導にも力を入れていくと明かした。

 入江は08年北京大会から4大会連続で五輪出場。東京五輪では競泳日本代表の主将を務めた。12年ロンドン五輪は100メートルで銅メダル、200メートルでは銀メダルを獲得した。

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