坂本 今季初戦ぶっちぎりV、北京五輪シーズンへ「今の自分を全て出せた」

[ 2021年8月13日 05:30 ]

フィギュアスケート げんさんサマーカップ最終日 ( 2021年8月12日    滋賀県大津市・滋賀県立アイスアリーナ )

<げんさんサマーカップ女子フリー>他を圧倒する演技を見せた坂本(撮影・長久保 豊)
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 多くの有力選手が出場した女子フリーでは、18年平昌五輪6位の坂本花織(21=シスメックス)が全体トップの143・50点をマーク。合計217・24点の高得点でシーズン初戦を優勝で飾った。男子フリーで昨季の世界選手権銀メダルの鍵山優真(18=星槎国際高横浜)は全体トップの150・14点、合計222・55点で2位だった。友野一希(23=セントラルスポーツ)が合計229・49点で優勝した。

 前日に音源トラブルのあった坂本だが、フリーでは圧巻の演技を見せた。3季前に使用した「ピアノ・レッスン」で全ジャンプに加点が付く完璧な内容。2位と20点差以上つける高得点で優勝し、北京五輪シーズン初戦として最高の滑り出しだった。それでも、今季のフリー曲を決めかねており「今後はまだ明確に決まってない」と胸中を明かした。

 7月のアイスショーで披露した別の曲で滑る予定だったが「人前で見せられる状況じゃない」。18年全日本選手権を制した「ピアノ・レッスン」への思い入れも強く、どちらの曲にするか悩める状況が続く。それでも、即興で高得点を叩き出し「今の自分ができることは全て出せた」と振り返った。

 北京五輪は2大会連続出場が懸かる。東京五輪では同じ兵庫県出身で同学年の柔道女子・阿部詩が金メダルを獲る姿に「言葉に表せないくらい凄い」と刺激を受けた。選曲に悩むのは、本気で夢舞台を目指しているから。最善の決断を下し、勝負のリンクへ向かう。

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2021年8月13日のニュース