萌寧 五輪銀の次は国内メジャーV&2桁勝利、5年シード獲得も「海外は考えてない」

[ 2021年8月13日 05:30 ]

五輪ネイルで笑顔を見せる稲見(撮影・西尾 大助)
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 女子ゴルフのNEC軽井沢72は13日から3日間、長野・軽井沢72ゴルフ北コースで開催される。東京五輪で銀メダルを獲得した稲見萌寧(22=都築電気)は12日、イン9ホールを回って最終調整した。5年シードを付与されたが、改めて国内ツアーを主戦場とする意向を表明し、国内メジャー初優勝、通算2桁勝利を今後の目標に掲げた。今年6勝目、今季7勝目を目指して再始動する。

 日本ゴルフ界初の快挙から5日。稲見は「もう今週の試合に切り替えている。ずっと思い出を引きずることはない」と言い切った。

 銀メダル獲得で報奨金1000万円に加え5年シードを付与された。長期シードを手にしたことで海外参戦しやすい環境が整う。「5年シードは銀(メダル)を獲ったことよりもうれしい」と喜んだが「海外は考えていない。日本を主体で頑張りたい」と国内ツアーを主戦場とする考えに変わりはない。

 10年以内ならいつでも行使できるため「自分の力でシードを獲り続けたい。いつ使うかプランは考えてない」と当面は行使するつもりはない。

 3年後のパリ五輪も「国内を主戦場としてやるので、出場は少し厳しいかなと思っている」と今は視界に入っていないようだ。今後の目標を聞かれると「達成したことがないのでメジャー優勝が一番。早めに2桁優勝したい」と明言。国内メジャー初制覇、現在7のツアー通算勝利数を10に伸ばすことを標的に定めた。

 五輪後も休みはない。翌日には拠点にしている千葉市の練習場「北谷津ゴルフガーデン」で練習を再開した。

 この大会は2年ぶり3度目の出場となる。11日からコース入りし練習ラウンドを開始した。この日は西村とともに10番からティーオフ。「切り返しでちょっと力む癖がある。それが減っているか、動画で確認している」と動画でスイングをチェックしながら9ホールを回った。

 「(五輪と)コース、芝の状態が全く違うので、感覚がずれて、ショットも思うようにいかない」。疲労も残っており本調子ではない。それでも「少しずつ調整して最後に合わせられたら」と修正には自信を見せる。

 今季6勝で賞金ランキング2位につける。1位の小祝とは約200万円差。「まだ(ランキングは)気にしない」と言うものの、今大会の成績次第でトップに立つ可能性もある。「耐えてチャンスにつけたところで(バーディーを)取って少しでも上位に行きたい」と闘志をにじませた。

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