ジョコビッチが3連覇 歴代最多4大大会20勝 東京五輪出場は「五分五分」

[ 2021年7月13日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第11日   ジョコビッチ 6ー7 6ー4 6ー4 6ー3 ベレッティーニ ( 2021年7月11日    英ロンドン、オールイングランド・クラブ )

男子シングルス決勝でガッツポーズするノバク・ジョコビッチ=ウィンブルドン(AP)
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 男子シングルス決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が同8位のマテオ・ベレッティーニ(25=イタリア)に6―7、6―4、6―4、6―3で逆転勝ちし、3大会連続6度目の優勝を飾った。4大大会は今季3連勝で、通算20勝はロジャー・フェデラー(39=スイス)、ラファエル・ナダル(35=スペイン)に並ぶ男子歴代最多。一方で、東京五輪出場は「五分五分」と明言を避けた。

 ジョコビッチが東京五輪欠場を示唆した。昨年は中止となったウィンブルドンで6度目の戴冠を果たした後、五輪出場について「これから考えないといけない。ずっと五輪に出るつもりでいたが、今は迷っている。ここ数日の情勢からすると五分五分だ」と述べた。

 かねて無観客なら参加を再検討するとしていたが、テニスを含むほとんどの会場で無観客が決定。「それを聞いて本当にガッカリした。選手村での規制も多いと聞いている。他の選手の試合も生では見られないかもしれない」と欠場を考慮する理由を明かした。コロナ対策で選手が帯同できるスタッフの人数も限られ、「ストリンガー(ガット張り職人)さえ連れていけない」と不満を口にした。

 決勝は第2セット以降、ベレッティーニの勢いを封じて快勝。全豪、全仏オープンに続いて今季4大大会3連勝とし、通算20勝はライバルのフェデラーとナダルに並んだ。東京五輪と全米オープンも勝てば男子初、女子でも88年のグラフ(ドイツ)だけが達成している「年間ゴールデンスラム」となるが、千載一遇のチャンスを自ら手放す可能性もある。

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