WTBマシレワが代表先発デビュー フィフィタと“近鉄特急”ウイングコンビを結成

[ 2021年7月1日 23:45 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021   日本―アイルランド ( 2021年7月3日    ダブリン )

セミシ・マシレワ
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 日本ラグビー協会は1日、欧州遠征第2戦で3日に世界ランキング4位のアイルランドと対戦する日本代表の登録メンバー23人を発表し、WTBセミシ・マシレワ(29=近鉄)の代表先発デビューが決まった。左ウイングは2戦連続でシオサイア・フィフィタ(22=近鉄)の先発が決定。19年W杯で一世を風靡(ふうび)した“ダブル・フェラーリ”から、“近鉄特急コンビ”が両翼からトライを狙う。

 フィジー出身のマシレワは17年に来日して近鉄入り。翌年にはスーパーラグビーのサンウルブズに加入し、フィジアンらしいランニングスキルでトライを量産。トライ後のお笑い芸人・江頭2:50を模したパフォーマンスで人気を集める一方、規律の悪さも目立った。今回代表初選出となったが、5月下旬にスタートした大分県別府市での合宿中に負傷し、先月12日の強化試合と同26日の全英・アイルランド代表ライオンズ戦ばメンバー外だったが、今夏最後のテストマッチで満を持してのメンバー入りとなった。

 オンラインで会見を行ったジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは「スキルセットの素晴らしい選手。キックゲームになると思うが、ハイボールに対するスキルも素晴らしい。プレッシャーの中でもできるかを見たい」と言及。ハイプレッシャーの中で常に一貫性あるプレーを求める指揮官は、好不調の波が激しいトライゲッターのプレーを吟味する考えを示した。

 ライオンズ戦での代表デビューではミスも目立ったフィフィタだが、後半からはフィジカルを生かしたアタック力を発揮し、2戦連続で11番を勝ち取ったフィフィタ。タイプの違う“近鉄特急”の両ウイングが、19年W杯のリベンジに燃えるアイルランドを返り討ちにするためのキーマンとなる。

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2021年7月1日のニュース