サンズが28年ぶりにファイナルへ 41得点のポールは1213試合を費やして初の大舞台

[ 2021年7月1日 12:49 ]

西地区優勝のトロフィーを掲げるサンズのウィリアムス監督(AP)
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 NBA西地区決勝は6月30日、カリフォルニア州ロサンゼルスで第6戦を行い、第2シードのサンズが130―103(前半66―57)で第4シードで地元のクリッパーズを下して4勝2敗。28年ぶり3回目のファイナル進出を果たし、チーム創設53シーズン目で初のリーグ制覇を目指すことになった。西地区1回戦では昨季王者のレイカーズに4勝2敗、今季のMVPとなったニコラ・ヨキッチ(26)を擁するナゲッツには地区準決勝で4戦全勝。今ポストシーズンはここまで12勝4敗で、ロードでも6勝2敗という好成績を残して西地区の頂点に立った。

 第6戦では東京五輪の米国代表に選出されているデビン・ブッカー(24)が22得点をマークし、ジェイ・クラウダー(30)は5本の3点シュートなどで19得点、2018年のドラフトで全体トップで指名されたセンターのディアンドレ・エイトン(22)は16得点と17リバウンド、2ブロックショット。ポイントガードのクリス・ポール(36)は3点シュートを8本中7本成功させ、プレーオフでは自己最多となる41得点を稼いで2011年から6季在籍した古巣を倒した。

 ウェイクフォレスト大(ノースカロライナ州)出身のポールは、2005年のドラフトで全体4番目にホーネッツに指名されて新人王を獲得し、2008年の北京五輪と12年のロンドン五輪では米国代表として金メダルを獲得。球宴には11回、オールNBAファーストチームには4回選出されているがファイナルを経験するのはNBA16季目でこれが初めてとなった。レギュラーシーズンとプレーオフを併せ、ここまで出場したのは1213試合。長い時間と多くの試合を費やして、悲願の大舞台に立つことになった。

 1970年にバファロー・ブレーブスとして誕生したクリッパーズはこれがチーム史上初めての地区決勝となっていたが最後に力尽きた形。スパーズとラプターズでファイナルMVPに2度輝いたカワイ・レナード(30)を膝の故障で8試合連続で欠き、センターのイビツァ・ズバッツ(24)も膝を痛めて2試合連続で欠場する中、ポール・ジョージ(31)が21得点、マーカス・モリスSR(31)も26得点をマークしたが、リードしたのは第1Q終盤の11秒間のみ。パトリック・ベバリー(32)は第4Q、クリッパーズがタイムアウトをコールしたあと、ポールを背後から突き倒して退場処分となった。

 なお第3シードのバックスと第5シードのホークスが対戦している東地区決勝は現在2勝2敗。第4戦で左膝を痛めたバックスのヤニス・アデトクンボ(26)は精密検査の結果、じん帯などに異状はなかったものの、第5戦以降の出場は微妙になっている。

 <西地区決勝の結果と日程>
 ▼第1戦(20日=フェニックス)〇サンズ120―114●クリッパーズ
 ▼第2戦(22日=フェニックス)〇サンズ104―103●クリッパーズ
 ▼第3戦(24日=ロサンゼルス)●サンズ92―106〇クリッパーズ
 ▼第4戦(26日=ロサンゼルス)〇サンズ84―80●クリッパーズ
 ▼第5戦(28日=フェニックス)●サンズ102―116〇クリッパーズ
 ▼第6戦(30日=ロサンゼルス)〇サンズ130―103●クリッパーズ

 *日付は現地時間

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