アマチュアの岩井千怜が首位に3打差の5アンダー発進 勝負色のオレンジウェアで自己ベスト

[ 2021年6月10日 18:21 ]

サントリー・レディース第1日 ( 2021年6月10日    兵庫県神戸市・六甲国際GC=6517ヤード、パー72 )

<サントリーレディス・第1日>5番でティーショットを放つアマの岩井千怜(撮影・井垣 忠夫) 
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 女子ゴルフの宮里藍サントリー・レディース(賞金総額1億5000万円、優勝賞金2700万円)が10日、兵庫県神戸市の六甲国際GC(6517ヤード、パー72)で開幕した。アマチュアの岩井千怜(18=武蔵丘短大1年)がプロツアーの自己ベスト67をマークし、首位に3打差の5アンダー、7位の好発進。史上8人目のアマチュア優勝を狙える位置に付けた。岩井の双子の姉・明愛(18=武蔵丘短大1年)も3アンダー、13位の好位置にいる。比嘉真美子(27=TOYO TIRE)が8アンダーで首位に立った。

  シャツは埼玉栄高時代からの勝負色にしてきたオレンジ。

 「最終日に残ってるかどうか分からないので着ちゃえって」

 予選落ちの不安も抱えながらスタートした岩井ツインズの妹・千怜が出だしの10番でグリーン手前のカラーから7ヤードのバーディーパットを沈めると、12番からの3連続を含む5バーディーを奪ってプロツアーの自己ベストを1打更新。プロツアー11試合目(24ラウンド目)にして初めてボギーなしでホールアウトし「最近の目標としていたプレーなので、それができてうれしい」と笑顔を見せた。

 5月のパナソニック・レディースでは初日首位に2打差の5位スタートを切りながら2日目に77と崩れ、70位で予選落ち。8歳でゴルフを始めた時から父・雄士さんに「失敗したら笑え」と教え込まれたセルフコントロール法を再度、胸に刻み込み、さまざまな雑念を笑顔で払いながらプレーを続けた。

 2002年からアジア・パシフィック地域の将来性豊かなアマチュアに門戸を開放してきたこの大会は先週の全米女子オープンで史上最年少優勝を飾った笹生優花のほか、ヤニ・ツェン(台湾)、フォン・シャンシャン(中国)、柳簫然(韓国)、キム・ヒョージュ(韓国)、ハナ・グリーン(オーストラリア)という海外メジャー・チャンピオンを輩出してきた。世界ランク1位に上り詰めた選手も今大会のアンバサダーを務める宮里藍さん、ヤニ・ツェン、フォン・シャンシャン、柳簫然の4人。数多くの選手がここから世界へ羽ばたいていった。

 12日後には史上3組目の双子同時合格がかかった最終プロテストが控えている。今大会に勝てば、そのテストは免除となり、全英女子オープン(8月19~22日、スコットランド・カーヌスティーGL)出場権も手中にできるが「そんなことを考える余裕はありません」とここでも笑顔。笑顔で目の前の一打に集中と決めている。

 ◇岩井 千怜(いわい・ちさと)2002年(平14)7月5日生まれ。埼玉県出身の18歳。8歳の時に父の影響でゴルフを始める。埼玉・川島中2年時に2017年全国中学校選手権春季大会を制して初の日本一に。その後、全国屈指の強豪・埼玉栄高に進み、3年時に姉・明愛と2020年全国高校選手権特別大会団体の部で優勝を飾った。武蔵丘短大1年。1Wの平均飛距離は240ヤード。好きなクラブはパター。1メートル61。目標は石川遼。血液型A。

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