JOC籾井常務理事が週刊誌報道を否定「いかにでたらめか…」 経理部長急死で

[ 2021年6月10日 18:59 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)の籾井圭子常務理事が10日の定時理事会後に取材に応じ、JOCの経理部長の男性が亡くなったことについて「報道で憶測記事が出ていますが、そういったものに関与していたことは一切ございません」と言及した。

 JOC経理部長の男性は7日に東京都品川区の都営浅草線中延駅でホームに入ってきた電車に飛び込み、現場の状況から自殺とみられている。一部報道やネット上では「五輪の裏金」や「不審な金の流れ」など憶測が飛び交っているが、籾井常務理事は「何か隠しているという記事が多いが、純粋に憶測でしかない」と強調。さらに7日午後に籾井常務理事がJOC内で「この件については外部に漏らさないように」と発言したことが週刊文春に掲載されたことについても、「週刊文春において私が口止めを指示したという記事がありましたが、JOCにもご家族にも情報が入っていない中での報道だった。職員の不安を払しょくするために、みんなに集まっていただき説明しようという趣旨。説明した夕方5時の時点で報道も出ていたので、いかにでたらめかお分かりいただけるのではないか。今回については実名報道すべきではないと考えていて、バラバラと発言することはご遺族を含めてプライバシーを傷つけることになるので、ご理解いただき対応してもらいたと説明した」と語気を強めた。

 また、第一報で実名が報道されたことについても「(報道した)日テレさんの方には、どういう根拠で実名に至ったのか質問させてもらっており、十分納得のいく説明は得られていない認識。残された遺族の方にも生活があるので、ご理解、ご協力をいただきたい」とした。

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2021年6月10日のニュース