山県亮太 “ミスター大一番”の本領発揮だ 24日開幕日本選手権で男子100メートル五輪切符つかむ

[ 2021年6月10日 05:30 ]

オンライン取材に応じた陸上の男子100メートル日本記録保持者、山県亮太(提供写真)
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 陸上男子100メートルで日本記録9秒95を出した山県亮太(29=セイコー)が9日、オンライン取材に応じた。3位以内で五輪代表に決まる24日からの日本選手権で、“ミスター大一番”の本領発揮に期待がかかる。

 「記録を狙う気持ちを持ちつつ、3位以内に入ることが一番重要。代表権を獲りにいく。簡単ではないが、自信を持って臨みたい」

 これまで狙ったレースで結果を出してきた。過去2度の五輪最終選考会で3位以内に入って代表をつかんだだけでなく、両五輪で自己記録をマーク。重圧がかかる舞台で、12年ロンドンは10秒07、16年リオは10秒05を出した。気持ちのコントロールと仕上げのうまさは、ずば抜けている。

 今季は「(調子の)大きな波をつくらず、小さい波で五輪へ右肩上がりの調子をつくるイメージ」でレースに臨んでいる。ピークを設けていないことから、上昇の余地があることは明白だ。日本選手権は、24日が予選、準決勝で、25日が決勝。きょう10日に29歳の誕生日を迎える新エースが、再び勝負強さを見せる。

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2021年6月10日のニュース