上田「桃子対決」制し2年ぶりV!黄金世代・大里に34歳の貫禄 史上初同名プレーオフ勝った

[ 2021年5月3日 05:30 ]

女子ゴルフツアー パナソニック・オープン最終日 ( 2021年5月2日    千葉県 浜野GC=6638ヤード、パー72 )

プレーオフ2ホール目、ウイニングパットを決めガッツポーズする上田(撮影・沢田 明徳)
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 首位と2打差の2位から出た上田桃子(34=ZOZO)が逆転で19年ヨネックス・レディース以来、2年ぶりの通算16勝目を挙げた。最終ラウンドをバーディーなし、1ボギーの73で回り通算5アンダーでホールアウト。史上初の「同名対決」となったプレーオフでは“黄金世代”の大里桃子(22=伊藤園)に勝利。若手の活躍が続く女子ツアーで34歳の実力者が存在感を示した。

 「まさかバーディーが1個もこずに勝てるなんて。我慢していれば良いこともあるなあ」。最終ラウンドも、プレーオフもバーディーなしで勝ち切った上田はしみじみ語った。

 最終日は最大瞬間風速20・2メートルを記録するなど強風が吹き荒れた。風の中で6位に入った昨年のAIG全英女子オープンでキャディーを務め、今大会もバッグを担いだ辻村明志コーチ(45)から「全英の半分くらいしか吹いていないよ」と言葉を掛けられ「一番いいジャッジは何か。今できることに集中しよう」と風の中のマネジメントを楽しんだ。

 プレーオフは9番パー3で行われた。2度ともこの日からバッグに入れた5Iを握った。1ホール目は7メートル、2ホール目は15メートルへ。いずれも2パットのパーに収めて同じ熊本出身の「桃子対決」を制した。

 賞金女王獲りを公言し今年2勝の妹弟子・小祝を横目に、悩みを深めた。「賞金女王を宣言したさくちゃん(小祝)がうらやましい。どの山を登りたいのか分からなかった」。目標を見失っていた。

 富士フイルム・スタジオアリスでシャンクが出た。ヤマハ・レディース葛城ではバンカーからホームラン。凡ミスが続き技術面でも自信を喪失し、辻村コーチに「勝てる気がしない」と泣いて打ち明けた。

 転機は前週、茨城・大洗CCで行った2日間の合宿だった。ショットは100ヤード以内を10ヤード刻みで打つ。アプローチは5ヤード、10ヤード、15ヤードから寄せる。パットは1・5メートルを繰り返す。共同トイレ、共同風呂のロッジに泊まり、基礎練習に明け暮れた。技術に手応えをつかみ「基礎をやりたいことははっきりした」と心の霧も晴れた。付きっきりで指導した辻村コーチに勝利を贈り「初めて一緒に勝てて良かった」と息をついた。

 前週までの8試合の優勝者は小祝、稲見ら24歳以下の若手。その流れに待ったをかけた。次戦はワールドレディース・サロンパス・カップ(6日開幕、茨城GC東C)。「メジャーで優勝したいという目標はある」。再び師匠との二人三脚で、まだ手にしていないメジャータイトルに挑む。

 《過去には3人POで2人が「あき」》同名選手同士のプレーオフは00年のツアー選手権で中野晶(あき)が高又順を含む3人のプレーオフで高村亜紀(あき)を破った例がある。漢字も同じ同名対決は今回が初めて。

 【勝者のクラブ】▼1W=キャロウェイ・エピック SPEED プロトタイプ(ロフト角10.5度、硬さSR)▼3、5W=キャロウェイ・X HOT(15、19度)▼4U=タイトリスト・816H1(23度)▼5I=キャロウェイ・APEX DCB フォージド▼6I~PW=キャロウェイ・APEX▼ウエッジ=キャロウェイ・X フォージド(50、54度)、同・JAWS フォージド(60度)▼パター=オデッセイ・ホワイト・ライズ iX#1SH(ピン型)▼ボール=キャロウェイ・クロムソフトX

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