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松山英樹が涙のメジャー初優勝「とてもうれしい」 通算10アンダーで逃げ切る マスターズ最終日

[ 2021年4月12日 08:02 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ 最終日 ( 2021年4月12日    ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

マスターズを制覇して、パトロンの祝福に応える松山(AP)
Photo By AP

 4打差の単独首位から出た松山英樹(29=LEXUS)は4バーディー、5ボギーの73で回り通算10アンダーで1打差で逃げ切り、日本人男子初のメジャー制覇を達成した。アジア勢としてもマスターズ初優勝。米ツアー6勝目。

 2打差の単独首位で迎えた18番パー4。松山はバンカーからの第3打を1・5メートルに寄せた。パーパットは外れたが、短いウイニングパットを沈めると、ボールを拾い上げ、帽子を取って大歓声に応えた。

 同組のザンダー・シャウフェレ(米国)と握手を交わし、早藤キャディーらチームの面々と抱擁。パトロン(観客)の拍手を浴びながら歩き出すと、笑顔が泣き顔に変わった。

 優勝インタビューでは「とてもうれしく思っています。きょうは朝からずっと緊張していた。最後まで緊張しっぱなしで終わりました。いいプレーを見せられてよかったと思います」と安どの表情。「18番のティーショットがフェアウエーにいったのが一番のキーポイントだったと思う」と振り返った。「これまでメジャーで勝てなかったことが、僕に勝ったことによってこの先日本人がすごく変わっていくんじゃないかなと。僕ももっともっと勝てるように頑張りたいと思います」と語り、グリーンジャケットを身にまとって笑顔を浮かべた。

 出だしの1番で第1打を右の林に入れてボギーが先行し、2位のウィル・ザラトリス(米国)に1打差に迫られた。しかし、パー5の2番でバンカーからの第3打を1・2メートルにつけてバーディーで取り返すと、8番、9番の連続バーディーでリードを5打に広げた。

 後半は12番パー3で第1打をバンカーに入れてボギーとしたが、13番パー5でグリーン奥からの第3打をピン側に寄せてバーディー。15番パー5で第2打をグリーン奥の池に入れてボギー。16番パー3も3パットで連続ボギーとしたものの、最後までリードを守り切った。ウィニングパットを沈めると、目を潤ませて優勝をかみしめた。

 東北祉大在学中の2011年に初めてマスターズに出場し、27位で日本人初のローアマチュアに輝いた。「この経験がなければ今の自分はない」という思い入れの強い大会だ。15年に5位、16年には優勝争いの末に7位に入った。今年が8年連続10回目の出場だった。

 米ツアーでは昨年までに日本人最多の5勝を挙げていたが、17年ブリヂストン招待を最後に勝利から遠ざかっていた。

 レベルアップを図るため今年は変化を求めた。新たに目沢秀憲コーチ(30)と契約し試行錯誤を行ってきた。ここまでトップ10入りがなかったが、大舞台にピークをしっかり合わせてきた。

 1936年マスターズ初挑戦から85年。日本人男子が何度もはじき返されてきたメジャーの壁をついに乗り越えた。

 ◆松山 英樹(まつやま・ひでき)1992年(平4)2月25日生まれ、松山市出身の29歳。父・幹男さんの影響で4歳でゴルフを始め、高知・明徳義塾高から東北福祉大へ進学。11年に初出場したマスターズで27位に入り、日本人初のローアマチュアに輝いた。11年三井住友VISA太平洋マスターズで史上3人目となるアマチュアでのツアー優勝を果たし13年にプロ転向。14年から米ツアーを主戦場とし、同年のメモリアル・トーナメントで初優勝した。米ツアー6勝、日本ツアー8勝。1メートル81、91キロ。

 ▼マスターズ 1934年に球聖ボビー・ジョーンズと実業家のクリフォード・ロバーツによって創設された。全英オープン、全米オープン、全米プロ選手権と並ぶ4大メジャーの1つで「ゴルフの祭典」と呼ばれる。メジャー唯一、毎年同じ米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCが舞台。「アーメンコーナー」と称される11、12、13番がコース難しさを象徴するが、アザレアが咲き誇る世界屈指の美しいコースとしても知られる。歴代最多優勝はジャック・ニクラウス(米国)の6度で、2位はアーノルド・パーマー(米国)とタイガー・ウッズ(米国)の4度。

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