遠藤、渡辺組 日本勢初の連覇「誇りに思う」五輪最大2枠確保へ弾み

[ 2021年3月22日 05:30 ]

バドミントン 全英オープン最終日 ( 2021年3月21日    バーミンガム )

全英オープン男子ダブルスで優勝した遠藤(右)、渡辺組(AP)
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 各種目の決勝が行われ、日本ペア対決となった男子ダブルスは昨年優勝で世界ランキング6位の遠藤大由(34)、渡辺勇大(23)組(日本ユニシス)が同5位の園田啓悟(31)、嘉村健士(31)組(トナミ運輸)を2―1で下し、同種目で日本勢初の2連覇を達成した。今大会は東京五輪選考レース対象外となっているが、両ペアとも1年ぶりの国際舞台で好成績を残し、五輪の最大2枠確保へ弾みをつけた。

 前回王者が、さすがの実力を示した。最終ゲーム中盤に7連続得点。終止符を打つドロップショットを決めた遠藤は、年下の渡辺と笑顔を見せた。1899年から続く伝統の大会。同種目で日本勢初連覇を達成し、遠藤は「この場所でやりたいと小さい頃から思っていた」と改めて実感。渡辺は「日本人同士で戦えたのを誇りに思う」と語った。

 東京五輪選考レース対象外の今大会は中国ら強豪勢が不参加。世界ランク上位のそろうインドネシア勢は新型コロナウイルスの影響を受けて大会序盤に棄権だった。先行きは不透明だが、選考レースは続く。園田、嘉村組と五輪の最大2枠獲得を目指す年の差11歳ペアは、確かな収穫を持ち帰る。

 《女子複はフクヒロ制す》女子ダブルスは永原、松本のナガマツペアが連覇を狙った福島、広田のフクヒロペアにストレート勝ちし、初優勝。長身を生かした強打で押し、粘り強さが売りの相手のお株を奪うレシーブも見せた。永原は「自信にして、次の大会でも優勝できるように」と語り、松本も「これからにつながる。もっともっと成長したい」と手応えを口にした。東京五輪の頂点を争うライバルとの国際舞台での対戦成績は、ナガマツの7勝5敗となった。

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