神鋼“冷や汗”開幕4連勝 守りで貢献したバックマンがMOM「勝利で終わって良かった」

[ 2021年3月14日 17:55 ]

ラグビー・トップリーグ第4節   神戸製鋼20ー19リコー ( 2021年3月14日    駒沢陸上競技場 )

<リコー・神戸製鋼>後半38分、ラックからの球出しのタイミングを図りながらちらりと試合の残り時間を確認する神戸製鋼・日和佐(撮影・篠原岳夫) 
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 神戸製鋼が1点差で開幕4連勝をもぎとった。後半29分、途中出場のSO李承信(21)が正面でPGを決めて逆転した。

 マン・オブ・ザ・マッチは、好守を連発した神鋼のCTBリチャード・バックマン(31=ニュージーランド)。前半18分、SOのAルーカスをタックルで止めてすぐに起き上がってジャッカルに成功。1点をリードした残り3分でも、自陣30メートル付近でジャッカルを決め、ピンチの芽を防いだ。相手のカウンターの場面では、豊富な運動量で戻った。18年の日本一の立役者でもある仕事人は、「ハードワークをすることと、味方が気付いていないところでどれだけしんどいことをできるか、という点に重きを置いている」と、淡々と語った。

 勝ったとはいえ、自慢の高速展開ラグビーを封じられた。風上の前半にモールで2トライ、スクラムからのアタックでWTB山下楽平(29)が1トライを奪ったものの、試合を通じてリコーの当たりの強さに大苦戦。密集でもしつこく絡まれ、故障明けで今季初出場となった日本代表51キャップのSH日和佐篤主将(33)もテンポを出すことができなかった。

 風下の後半はノートライ。同15分、敵陣深くでボールを奪われてCTBロトアヘア和にトライされ、17―19とひっくり返された。
 この後、ゴール前に何度も押し寄せながら、リコーに神がかったディフェンスをされた。No・8ファネル、SH山本、フランカー・ブロードハーストにボールをはぎ取られ、ジャッカルをされ、チャンスをつぶされた。

 フランカーのスキーンと、CTBロトアヘア洋には、インゴールに飛び込んだところでグラウンディングを防がれ、トライが幻になった。今季初の遠征。アウエーの駒沢陸上競技場で、相手の良さばかりが目立った。

 殊勲のバックマンは「リコーにプレッシャーをかけられて、神戸のしたいラグビーができなかった。自分たちのミスで、後もう一歩のところでトライを取れなかった。自分たちとしては残念だったが、勝利で終えられて良かった」と語った。

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2021年3月14日のニュース