柔道・鍋倉那美 パリ五輪へ「どんな状況でも前に進んでいきたい」JOC就職支援アスナビ

[ 2021年3月10日 20:51 ]

鍋倉那美
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 日本オリンピック委員会(JOC)の就職支援制度「アスナビ」の企業向け説明会が10日にオンライン形式で行われ、柔道女子63キロ級で18年アジア大会金メダルの鍋倉那美(23)、レスリング女子で19年世界選手権代表の入江ゆき(28)ら6選手が参加した。

 東京五輪出場を逃した鍋倉は24年パリ五輪に向け「金メダルを獲るという決意のもと、新たなサポートをいただいて目標に向けてチャレンジしたい」と決意。所属していた三井住友海上を昨年9月に退社し、JOCの仲介で競技に専念できる就職先を探している。新型コロナウイルスの影響に加え「五輪がどうなるかというところで様子見という企業もある」(JOC担当者)という中、参加した11社に競技面だけでなく人となりも含めてアピールした。

 現在は無所属で「自分の貯金を切り崩す形で」活動しており、大会出場などの書類手続きも自らこなしている。「今は日本中、世界中が壁にぶち当たっている。どんな状況になっても自分の目標や思いをぶらさずに前に進んでいきたい。ともに戦い、共有できるようなエネルギーを与えられる選手になりたい」と語り、パリ五輪に向けても大切な一戦となる4月の全日本選抜体重別選手権(3、4日・福岡国際センター)に向け「通過点だと思うのでしっかりやってきたことを出して、まずは確実に日本一になって次の目標に向けてステップアップしていきたい」と意気込んだ。

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2021年3月10日のニュース