ロサンゼルス郡の当局がウッズに血液検査を求める 事故原因については異例の捜査継続

[ 2021年2月25日 09:04 ]

ウッズが手術を受けたハーバーUCLAメディカルセンター(AP)
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 22日にロサンゼルス郊外の道路で自動車事故を引き起こし、脚に重傷を負ったプロゴルファーのタイガー・ウッズ(45)に対し、ロサンゼルス郡の保安当局が血液検査を求める方針を示した。

 AP通信によれば、事故原因を捜査しているロサンゼルス郡保安当局のアレックス・ビラヌエバ氏は「通常の事故。彼(ウッズ)はアルコールは摂取していなかった。これはすでに事故原因から除外している」とした上で、あくまで薬物も除外する目的として、血液サンプルの提供を求めるための令状を裁判所に申請する手続きについて言及。さらに運転中に使用していたかどうかの確認のためにスマートフォンの提出や、出していたスピードを確認するために車載カメラのデータ解析などにも乗り出す姿勢を示した。

 ウッズは2017年には意識が混濁したまま路上に駐車しているところを違法運転で逮捕されており、当局では薬物に関しては事故原因のリストにまだ残している状態。これに対してニューヨーク市警察の元巡査部長で現在はジョン・ジェイ法科大学(ニューヨーク)で教授を務めているジョー・ジアカロン氏は「事故から一日で通常の事故と断定するのは時期尚早。まず血液検査があってこそ全体像が見えてくる。薬物を摂取したかどうかは見た目ではわからない。タイガー・ウッズという人物だからこそ人々は“答え”を求めている」として「事故原因からの排除」を目的にした血液検査については疑問の声を投げかけた。

 ただしニュージャージー州の警察OBで長年にわたって衝突事故の捜査を担当してきたウィリアム・ペパード氏は「事故捜査は本人と目撃者の事情を聴取するところから始まるが、ドライバーが誰も負傷させず、物損もないケースでは通常、血液検査は求めない」と語っている。

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