白鵬 合同稽古初参加で30番全勝 4場所連続休場中でも「春連覇目指してますよ」

[ 2021年2月25日 05:30 ]

大相撲春場所3・14初日

30番の稽古をこなした白鵬
Photo By 代表撮影

 大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古の5日目が24日、国技館内の相撲教習所で行われ、横綱・白鵬(35=宮城野部屋)が初参加した。幕内・若隆景(26=荒汐部屋)と三番稽古(同じ相手と続けて申し合いを行う)を行い、30戦全勝だった。

 関取衆と取るのは、昨年12月の合同稽古以来という。「やっぱり引き締まるものがあるし、環境を変えるというのはいいもの」。この日は稽古相手に本場所での対戦がない若隆景を指名。得意の右四つから一気に前に出たり、相手に攻めさせてからの投げを放つなど圧倒した。また、初代・若乃花の代名詞でもあった大技「呼び戻し」を繰り出すなどまずまずの動きを披露した。

 古傷の右膝の故障もあり、4場所連続休場中。1月の初場所前には新型コロナウイルスに感染し、場所を全休した。9日間も入院するなど体調面が心配されたが「受け身の攻め、踏み込み、突き押しからの押し、そういったものを意識しながらという感じ。(スタミナ面は)戻ったかな」と好感触。番数に関しても「20番と思って土俵に入りました。気付いたら20番だったので、もうちょっと10番という思いでやりました」と明るい表情で話した。

 史上最多44度の優勝を誇るが、昨年の春場所以来賜杯から遠ざかる。「春連覇目指してますよ。東京で春場所は初めてですからね。初めてということは好きですから」と終始上機嫌だった。

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