沙羅 2戦連続V「飛ぶごとに良くなっている」、2本目驚異の最長不倒で最多更新59勝目

[ 2021年2月8日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第7戦 ( 2021年2月7日    オーストリア・ヒンツェンバッハ ヒルサイズ=HS90メートル )

ジャンプ女子個人第7戦で今季2勝目を挙げ、笑顔の高梨沙羅
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 高梨沙羅(24=クラレ)が234・1点で6日の第6戦に続く、今季2勝目をマークした。単独最多を更新し続けるW杯通算は59勝目となった。1回目に89メートルを飛んでトップに立つと2回目は最長不倒となる92・5メートルと伸ばし、好ジャンプを2本そろえた。丸山希(22=明大)は18位、伊藤有希(26=土屋ホーム)は20位、勢藤優花(23=北海道ハイテクAC)は28位、岩渕香里(27=北野建設)は36位だった。

 勢いに乗る高梨が1回目でトップに立った。向かい風にも恵まれて飛距離を伸ばし、ヒルサイズまで1メートルに迫る好飛躍。「内容は飛ぶごとに良くなっている」という言葉通りだった。2本目はさらなる驚きをもたらした。ヒルサイズを大きく上回る92・5メートルの最長不倒。ライバルたちを寄せ付けない快勝だ。

 高いレベルで安定した飛躍を繰り出せるようになり「ようやく方向性が見えてきた」と手応えを感じている。5日の第5戦はスーツの太腿部分が規定よりわずかに大きいと判定され、規定違反で失格通告されたが、1回目は全体トップの91・5メートルを飛んでいた。6日の第6戦はスーツを調整し、1回目に90メートルでトップに立つと2回目も90メートルで快勝した。

 「今日のリザルトは自分にとって自信になった」と前夜、語ったように無敵の女王だった頃の強さを取り戻しつつある。シーズン2勝は17~18シーズン以来だ。個人初の金メダルを狙う世界選手権(22日開幕、ドイツ・オーベルストドルフ)、その先の北京五輪が楽しみになってきた。

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2021年2月8日のニュース